岩手県版部活動ガイドラインの改訂版は各学校でいつどのように実施されるのか?

岩手県版部活動ガイドライン「岩手県における部活動の在り方に関する方針」が改訂され、9月18日(水)には岩手県ホームページにも掲載されたのだが、掲載されたのは改訂後の全文と改訂前後の新旧対照表だけで、各教育事務所・各市町村教委・各中学高校にこの改訂をどのように実施するように指示されているのかは掲載されていない。

「早急に各市町村版・各学校版ガイドラインも改訂して在校生徒の退部未加入を許容せよ」なら望ましいのだが「各学校版ガイドラインの改訂及び生徒・保護者・外部指導者などへの周知を遅くとも年度末までに完了し、新年度新入生からは部活入部を強制しないこと」だとしたら、現1~2年生には3年引退期まで部活参加を強制し続けておいて新入生たちに「先輩たちは全員部活動をやっている」と言いつつ「強制全員加入じゃ無くなった」と積極的には周知せずに「君たちも部活動を頑張ろう」と呼びかけるだけで入部届の一斉提出日などを設けて全員が入部するように仕向けるだろうと思われる。そんなモノは、各学校でより多くの部を維持していくことが目的の安易な現状維持策でしかない。

ある先生の中学では「来年度から希望制になる」と校長が話していたとのことであるから後者なのかもしれない、実施は来年度だとしても在校生の中途退部も許容されてほしいところだが、県教委の通知文書や中体連・校長会ラインの指示命令はどうなっているんだろうか。

各競技とも新人大会の類いが11月中には終わるだろう。新人戦を合同チームで参加した運動部は少なくないはずである。来春になって在校生の退部を容認したら単独チームや新人戦での合同チームでは人数不足となり合同チームの組み直しが迫られてしまうと思う。冬休み前に生徒や保護者に説明したうえで在校生の退部希望を容認したほうが良いのではないか。冬休み前に各校各部の人数を固めて必要であれば組み直しを含めた合同チーム組成をして冬休み中あるいは冬休み明けから合同部活動をスタートさせてあげるべきではないだろうか。

そういう懸念があるからこそ「希望制は来年度新入生から」にしたいという関係者が多いとも思うが、不本意に部活動をしている在校生、不本意に部活をさせている保護者が少なからずいるはずだ。県のホームページで県版ガイドラインの改訂版がオープンになっているだけでなく、運動部ガイドラインFAQも文化部ガイドラインもスポーツ庁や文化庁のホームページでオープンになっているのだし、最近、Yahoo!ニュースやアエラなどで部活動の全員加入やガイドライン逃れの無休日長時間練習が報道されるなどしており、部活動の現状を疑問に感じている生徒や保護者なら容易に目にすることだろう。新入生だけが強制全員加入から外れるのだとしたら大混乱になりかねないと思う。

積極的な理由で入部した生徒がほとんどいないような文化部であれば、ほとんどの部員が退部してしまって休廃部せざる得ないことにもなりかねないが、その上で新年度を迎えた方が新年度の先生方の負担軽減にもなるはずだ。学級数が減って配置される先生が減る学校も多いだろうし、講師のなり手不足から講師の不配置で新年度を迎える学校が出かねない御時世でもある。部を少しでも減らしておきたいのが本音の先生方も多いのではないのか。

逆に在校生に部員がいなくとも新入生には一般的な運動種目と吹奏楽部・音楽(合唱)部は新入生の選択肢には残しておき、吹奏楽部・音楽部は連休明けから、各運動部は総体終了後から、合同部活動に参加させてあげたいとも思う。もしかすると音楽部の無かった学校の在校生が音楽部に転部を希望するかもしれない。そういうことも許容されたい。運動部を引退した3年生主体の特設合唱部でNHKや合唱連盟のコンクールに参加する中学も少なくないのだが、5月から歌声作りをしてきたメンバーを主体にしたほうが良い合唱になるだろう。

全員加入制を諦めきれない市町村教育長や学校長たちはガイドライン改定を先延ばしにしてギリギリのタイミングで入部強制の廃止を積み残しかねない気がする、特に頑なな小菅教育長率いる一関市。まずは現1~2年生に部活動からの脱退を許すことを先行してほしい。改定そのものは事後でも良いだろう。市町村や各学校が独自に先行することはまず無いだろう。岩手県教委が中高の体連・文連・校長会・労働組合と連携して各市町村・各学校に促すことでしか実効は期待できないとも思われる。もう一歩踏み込んだ指示を期待したい。

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