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2013年1月 7日 (月)

総合病院や老人福祉施設・身障者施設・幼稚園・保育園は高台に

この年末年始、石巻雄勝病院や岩手・山田町の介護老人施設の悲劇が河北新報で紹介された。街場の施設ではなかったこともあり、震災直後にはあまり報じられなかった施設であったと思う。
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1114/index.htm
入院患者や入所者の大半の方が亡くなり、ぎりぎりの避難・救助を試まれたのであろう職員もおおむね半数の方が亡くなられている。
 震災後の報道で南三陸町の志津川病院や老健施設、気仙沼市の老健施設などでも同様な悲劇があったことは存じあげてはいたが、今般の記事に触れ、こういった施設の立地には格段の思慮の必要性を改めて感じた。
多くが自分の足で歩けない皆さんをかかえているとともに、仮に避難ができても暖も食も無い状況で長時間の屋外に居たり、医療や介助の環境が整っていない公民館などの避難所に数日~数十日間の生活を強いることは命の危険にさらすことにもつながる。
 通院・通所や家族の訪問などの利便を考慮するあまり「街場で」「低地で」というベクトルも出るものと思う。でも、自宅から歩いてくる患者や利用者はどれほどか。自家用車だったりタクシーだったり送迎車だったりするにせよ、結局は車だろう。であるならば、3.11の経験を踏まえ、少なくとも3.11で浸水しなかった高所に移設・新設していき、自家発電や食料や医薬品などの備蓄をすすめておき、津波に対しては「そこにとどまること」が安全である施設を目指すべきだと思う。
 私のブログでは震災の復旧・復興とともに「気仙沼市の学校統廃合」を取り上げる機会が多く、その中では、「高台にある小学校はイヤダー」などと論じてきたので、違和感を覚える方も多いかも知れない。大川小学校や戸倉小学校でこどもたちが犠牲になったことを思えば「学校も高台へ」論に立つべきというお考えをお持ちの方も多かろうと思う。しかしである。学校が高台に行ってしまうとたかだか10分~20分の距離でも親が車で送り迎えするようになってしまう。小中学生の日常としてはいかがか。上級生の助けがあれば一年生だって避難はできる。
 公的施設の高台化の優先度としては入院患者を抱えている総合病院や老人福祉施設・身障者施設の方が高いと考える。あとは幼稚園・保育園だろう。100人前後の子供たちを数名のスタッフで避難誘導し、最悪、屋外で一昼夜程度過ごさなければならなくなる。仙台か石巻か定かではないが2階の外(1階の屋根)から2階の屋根にはしごをかけ、園児を2階の屋根の上に避難させた幼稚園があったはずだ。子供たちは不安な数時間を過ごしたと思う。幼稚園・保育園も徒歩で通ってくる子は少ない。ほとんどが自家用車か送迎バスである。高台に立地させて「とどまることが最善」な施設であることが望ましいと思う。
 小中学校の立地については「街の作り直し」とのかねあいがあって、地域によっては一気に高台化が進むところもあるかも知れない。総合病院・老人福祉施設・障害者施設・幼稚園・保育園の再建にあたっては「街場」や「集落」との距離感があっても良い施設として被災地域全域的に「高台化」を率先検討されるべきではないかと考えるものである。悲劇は繰り返してはならない。そして昭和三陸地震より大きいアウターライズ地震・津波が確実にくるのである。


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