« 苦しい説明を苦々しく聞くのが説明会? | トップページ | これだからネット社会は恐ろしい。死なないで中高生⑪ »

2013年3月25日 (月)

卒業式の服装が華美になる一方で・・・

 卒業式の朝に無理心中、母親を追いつめたのは何なのだろう?
リンク: 「生活苦しく、自分も死のうと」=長男殺害の母供述―福島県警 - 速報:@niftyニュース
卒業式らしい服装をさせられないという自責の念のような気がしてならない。
 卒業式にどのような服装をさせるかは案外おおごとであろう。地域にもよるだろうが、30年以上も前、私自身は不自然さを感じながらも当地の慣習に従い、進学する中学の制服を着て参加した。高度成長期以前の暮らし向きを思えば、子供によそ行きの服など買い与えられる家庭など少なく、ようやくの思いで購入した中学の制服がその時点では一番立派な服なのだからと、みんなで中学の制服を着て卒業式に出席していたのだと思う。ところが、近年、見聞きするところでは、卒業生が中学の制服を着ている小学校はほとんどなくなっているようだ。女の子は半数以上が着物に袴、残りは中学の制服とは別のブレザールック、男の子はワイシャツ・ネクタイにVネックセーターやブレザーといったところのようだ。
 着物に袴と言っても貸衣装だろうし、女の子のブレザールックは安価なものもある。男の子はワイシャツは中学でも着るから買っただろうし、ネクタイは父親のもので済む、ズボンは中学制服のもので良い。それでも、それぞれにみんなが中学の制服で出席していた時代よりは経済的な負担ではある。しかも兄・姉がいなければ、学校から前もってこまごまと案内がなければ卒業式直前になって「ああらしい、こうらしい」とバダバタと買いに走るようではなかろうか。経済的に厳しい家庭にとっては急な出費というのは痛いもののはずだ。
 中学に入学するまでの間に学校からの指定によって制服や運動着などを購入して準備するわけだが、それだけでも万単位のはず。やっとの思いで購入したところで(もしかしたら後回しにしていたかもしれないが)卒業式前日になって「服装をどうしよう」と思い始め、入学した後の部活動などの出費などにも思いを巡らし、「このままでは中学に行かせられない」とまで思い詰めたのかもしれない。そして・・・。
(これも地域によるだろうが当地では中学生は学校の指示で部活全入強制である。)
 もちろん行政による就学援助とか生活保護とか、駆け込むべき窓口はあって、前々からそういった援助が受けられている家庭であれば卒業式・入学式に伴う出費ぐらいはなんとかやりくりできそうではあるのだが、いままでなんとかやってきたがいざ卒業式というときになって困ってしまった人にとっては「駆け込む」時間的余裕も精神的余裕も無いのだと思う。言わば潜在的な貧困家庭が少なからずあって、なんとかやりくりしていても、急な出費などの何かのきっかけ突然ショートを起こすのではないか。この親子にとっては、それが小学校の卒業式だったのだとしたら・・・。
 小学校の卒業式で全員が中学の制服なのには違和感が大きいのだが、女の子の多くが着物に袴というのは行き過ぎな感がある。大学・短大まで進学しなければそういう格好をする機会が無いから小学校の卒業式で着せたいという気持ちはわからないではないが、それがスタンダードになりつつあるのはどうかと思う。経済的な事情を抱えている家庭は少なからずあるのだという前提でほどほどのスタンダードであってほしい。
 卒業式は晴れの門出だと言うほどのことではないと思っているが、大きな人生の節目ではある。それが悲しい事件のきっかけになって、大きな悲しみとともに挙行されるのはあまりに不幸なことだと思う。
 亡くなられた渡辺青空君の冥福を祈ります。

« 苦しい説明を苦々しく聞くのが説明会? | トップページ | これだからネット社会は恐ろしい。死なないで中高生⑪ »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 苦しい説明を苦々しく聞くのが説明会? | トップページ | これだからネット社会は恐ろしい。死なないで中高生⑪ »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

にほんブログ村ブログパーツ

  • にほんブログ村ブログパーツ

最近のトラックバック