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2013年6月 5日 (水)

地方中学・高校の部活全員加入は問題あり!

 地方の公立中学では何世代にも渡って、全生徒が部活動に加入しなければならなくなっている。全員加入だから必修クラブの時間(現在はこの時間自体が無くなっているが)に部活の練習をさせていた学校もある。中学に入ったら何かスポーツに取り組んだりすることは大変意義深い。そういう機会を学校が作ってきて、それをきっかけにプロスポーツや国際大会で華々しい活躍をしてきた人たちがたくさんいたことは否定できない事実ではある。でも中学に入ったら学校で何かスポーツをする「べきだ論」「ものだ論」に支配されている時代ではなくなっていると思いたいのはアタイだけだろうか。
 たまたまその学校に「青春をぶつけたい」種目の運動部があるのならまだ良い。過疎化・少子化のダブルパンチで生徒数が少なくなっているので、維持できている部活の種目はどんどん減っている。
 中学の部活といえば、どんな種目のスポーツや文化部があるのが普通なんだろう?男子野球・男子サッカー・女子ソフト・男女バレー・男女バスケット・男女テニス・男女バドミントン・・・(学校によっては柔道・剣道・女子サッカーが加わるかな)といったところだろうか。文化部は吹奏楽があって、学校によっては美術部とか家庭科部とか自然科学部とかもあって、大きい学校だと合唱部もあるなんていうのが都会でのイメージになると思うのだが、こんなにたくさんの部がある学校なんて地方では市街地の一部に限られるだろう。文化部なんてあっても「総合文化部」とかってのが1つだけ(おそらくは運動できない子の消極的受け皿で学校のホームページを作ったりしてるぐらいっぽい)あるような学校が多くなっているようだ。消極的受け皿を作ってまで「全員参加」を強いるのでは本末転倒だと思う。
 運動部に入ると経済的負担も大きい。学校の運動着で試合に出たりなんかしないし、それぞれの種目に特化したようなシューズなんて個人負担の最たるものだ。テニス・バドミントン・卓球のラケットや剣道の竹刀なんか当然のように個人で買うものだ。遠征費用だって馬鹿にならないだろう。「地区大会で敗退してほしい」「練習試合で遠くまで行かなくても」と内心思われている家庭がありそうである。
 以前にも述べたことがあるが「格差社会」である。市町村から就学援助を受けている家庭が2割あり、給食費の滞納が社会問題化している御時世。身なりはそこそこにしていても困窮している家庭が相当の割合であるはずである。子供がやりたくて始めたスポーツなら工面のしようもあるかもしれないが、「やりたくないけど仕方なく」始めるスポーツのために生活を切りつめ学級費や給食費を滞納するのでは本末転倒ではないだろうか。
 昔から水泳・武道・ダンスなどスポーツ系の習い事があって、そのラインで全国組織・全国大会がある。最近ではJやなでしこ、BJの下部組織なども増えてきた。中学・高校の部活と両立している生徒もいるとは思うが、勉強はいつするの?のである。学校の部活に参加せず、校外のスクール・サークルを続けた方が本人の将来性や達成感につながるケースだってあろう。
 まずもって「全員参加」はそろそろ終わりにするべきなのではないかと思う。「そんなことをしたらますます部が少なくなってしまう、そんなことは許さない。」なんてご意見をお持ちになる方もいよう。そもそも部が少ないのは学校が小さ(生徒が少な)すぎるからである。
 学校に何を求めるかはいろいろ考えがあるだろう。義務教育なのに生徒が少なくなったからといって郊外の学校を閉校して遠距離通学を強いられることには反感も買おう。登下校に時間がかかるから部活動に時間的制約が出てくるので統廃合に反対するという意見もある。でも、学校にはある程度以上の規模も必要だ。中学校は教科担任制である。一学年3~4クラスでないと全教科を網羅する教員数は配置できない。なによりも子供たちの学習環境を整えるために必要なことなのである。
 それに一校あたりの生徒数が増えれば多種多様な部活が維持・展開できるはずだ。上述したようないろんな部活があって、積極的選択によって集まった部員だけの活動であれば、より活発な活動になるのではないかと思う。そして、いろんな事情で部活動に参加しない生徒がいても認めあえる学校であってほしいと思うのはアタイだけだろうか。
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コメント

はじめまして。隣の岩手在住です。この記事に同意しています。学校では部活に入りなさいで強制的にやらざる得ない。
スポーツ好きではない子が取りあえず見た目ゆるそうなバトミントン部や卓球部に入ってみる。
ところが夜9時まで練習なんてあったりします。えっそんなこと聞いてないよ~(T_T)と言いたくなる。

文化部一部の音部か合唱部は良いかもしれませんが、
美術部も地方だからかイラスト書いてるだけとか生徒が可哀想なくらいひどいものです。
私は中学生頃何十年も前ですが、美術部でした。
デッサン、クロッキー、油絵、銅版画、七宝焼き、鎌倉へ行き風景画、油絵の大作など一年間ででこれくらいはありました。
地方だからか?先生面倒なの?どうしてやらないのかな~?と思います。
すみません長くなりました。
とにかく、もっと選択は自由でいいはずですよね。
もっと生徒が伸びやかにその子らしく過ごせるといいなと思います。

(Mr.Peki-chan)
 私も一関市民です。大東町摺沢育ちで大東高校卒業して就職し仙台や盛岡などで仕事をしてきました。震災前の数年間は気仙沼暮らしでしたのでこのブログも気仙沼ネタが多いのですが震災後一関の萩荘地区在住となりました。文面から察してあきこさんは関東育ちで一関で子育てをなさってきたのでしょうか。当地ではブラス・コーラスを除けば他の文化部は行き場のない生徒の受け皿なようなもので美術部もことさら得意な子が集まつているわけでもなく逆に不得手でもここしか居場所が無いような子もいたりしてイラスト描かせて時間つぶしさせるしかないのかもしれませんよ。そういう部であればあるほど他の生徒から蔑まれる風潮が昔から当地にはありますし。それでも何か一つでも文化部があればまだ救いで限られた種類(最悪2つか3つ))の運動部しかない学校だって一関にはザラってことも事実なんです。小4の息子がいます。私に似て運動は苦手な様子です。萩中にはブラスもコーラスも美術部もありません。彼も苦しい3年間でしょう。自分の息子には間に合わないけど、この地域の学校の配置や規模、部活のあり方はオカシイということは訴え続けたいと思っています。

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