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2015年1月29日 (木)

部活を回避する選択は許されない?全国の6割強の中学は全員加入

 35年いや40年近く前、私が小学生だった頃、中学校に入ったらどういう生活になるのだろうかという情報ソースは小学館とか学研とかの学習雑誌だった。それらには「中学校には部活というものがあって、どこの中学校でも様々なスポーツや文化活動の部があって、多くの人たちが入部しているけど、必ずしも入らないといけないモノでもない」ということがジャパンスタンダードであるかのように紹介されていた。でもそれは幻想でしかなかった。
 兄や姉もおらず従兄・従姉はいたが地元ではなかったので、中学に入って初めて「この学校は部活全入」と知り絶望した。運動も図工も苦手だったので消去法でブラスバンドに入った。不器用少年は演奏も人並みにできるわけもなく足を引っ張る存在だった。同い年の連中から罵られ、下級生からも蔑まれた。
 現在、妻子と住んでいるところは紆余曲折あって同じ岩手県の別な学区。子どもは現在小学5年生、来年には中学に進む。昔、私が絶望させられた部活全入制は岩手県教委のお達しでもないのに岩手県内全中学校がそのようになっていることを最近知った。学区となっている中学校の様子を窺うと事実上運動部しかない上、スポーツ少年団が部活動と表裏一体となって運営されており(起ちあげの経緯はわからない…)ほぼ全員加入(風土的半強制状態?)し、部活に輪を掛けて夜間や休日の練習・遠征などが常態的に繰り返されている。
 私の血を引いてるのだろう、我が子も運動が苦手なまま6年生になろうとしている。このままではつらく苦しい中学生活が彼を待っている。こんなことを愚痴っていると、小さい頃から小学生スポ少に入れないからそんなことになるのだ、それこそ親の怠慢だ、知らないアンタが悪いんだ、等々と言われてしまうだけかもしれない、当地では。でも…
 この年末年始、SNSで先生方のワークライフバランス崩壊を中心に中高生の部活動について情報交換が盛んになった。その中で全国の6割強の中学校が部活全入だということがわかったし、部活全入だと公言しないまでも何らかの強制性があって生徒全員が部活に加入しているという学校が少なからずあることもわかってきた。こちらの方がジャパンスタンダードというべきなのだろう。(衰退している学習雑誌に限らず、各マスコミ媒体の皆さんには文科省の定めた教育制度に都会の一般事例を重ね合わせただけでなく全国的な実態把握の上で子育て世代に情報提供してほしい)
 また、起ちあげの経緯はわからないもののスポーツ少年団?育成会?地域スポーツ団体?社会体育?など様々な呼称をされるものが学校部活と表裏一体に運営・活動されて事実上は部活の延長練習・休日練習のツールになっている事例も紹介された。文科省が提唱する「統合型地域スポーツクラブ」として立ち上げたのかもしれないがだとすれば趣旨が大きく違うのではないかと思われる。中には学校サイドが言わば闇練習のための隠れ蓑として立ち上げから主体的に関わったケースもある模様だ。
 部活全入制もスポーツ少年団等も立ち上げられてから1~2世代の時間経過があると思う。子も親も先生も入れ替わっていく。目的が何であるかもわからないまま「運動することは良いことだ」「活躍してくれたら嬉しいし」だけでやらせている親もいるだろうと思う。いつの間にか過度になっていないか、地域の子どもたちを総動員すべきことなのか、原点に立ち返れとはいわないが振り返ってみてほしいと思うのだ。
 苦手の克服は悪いこととは思わないし、仕方なしに始めた運動部で大化けする子も居ないわけではないだろうけれど、皆がそうなるとは限らないことも否定できないでしょう。部活も一因なり主因となって不登校になってしまったり自殺をしてしまったりというニュースも少なくない今日だ。部活が主因で不登校になったが部活全入が故に再登校できないという遠方の親子のお悩みもSNSでお聞きした(2種目の運動部とブラスバンドしかなく転部に踏み出せないらしい)。我が子も小学校で既に不登校予備軍的状況に陥っている。中学時代を棒に振るようなことにならないように過度な負荷を負わないという選択を許容してほしいというのは我が儘なことだろうか?

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