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2016年5月31日 (火)

河北新報「持論時論」に中学部活の任意加入化を求める現役中学教員の投稿

5.30付河北新報「持論時論」欄に岩手県宮古市在住の現役中学校教員の投稿が掲載された。部活動加入強制性の排除、特に全生徒にいずれかの部に入部するよう強いる運用をやめ、文科省学習指導要領に則った「各生徒が自主的自発的に入部して活動する」任意加入化を求めるものだ。同欄はWeb版には転載されない模様なので、賛同と敬意を込めて、拙ブログで全文をご紹介したい。なお、紙面では実名が紹介されているが、ご本人のお立場を考慮し、お名前については伏せさせていただく。

行き過ぎた部活動 学校は任意加入徹底を

 岩手県では全県の大多数の中学校で部活動は全員参加となっている。しかし学習指導要領によると、部活動は「生徒の自主的・自発的活動」によって行われるものとなっており、全ての生徒に部活動参加を義務付ける法的根拠はない。本来は中学生は「部活動に加入する、しない」という選択肢があるのだ。
 それにも関わらず、岩手県内のみならず全国各地で生徒に部活動加入を義務付ける中学校は多い。各中学校で部活動が活発になるこの時期に、問題提起したい。

 中学校の部活動には、文化部もあるが、生徒の多くが加入しているのは運動部である。運動部の部活動は、夕方まで行われることが多い。その後も、教員が立ち会わない「父母会練習」という名の下、最長午後9時前後まで練習する部もあると聞く。生徒は夜遅くまで部活動に拘束される。土曜・休日にも練習や試合が行われる。一体、生徒はいつ休むのだろうか。
 こんなハードスケジュールでも、部活動を一生懸命頑張りたい生徒はこなせるだろう。しかし、全員加入である以上、嫌々部活動に加入している生徒もいるのが現実だ。そのような生徒にも無休日・長時間の練習を強いているのである。
 さらに問題であるのが、このような生徒の全員加入制度や無休日・長時間の練習を、学校側が組織として認めていることだ。
 岩手県の多くの学校では、平日の午後6時前後までの部活動を「生徒会取り組み」としている。中学校総体や新人戦の前に練習時間を多く取る必要がある時期に、生徒会が「部活動延長申請」と称して、校長に部活動を長く行うことをお願いする。全校生徒が「18時前後まで部活動をやりたい」のだと、生徒会が代表として校長に申請するのである。現実的に、全校生徒が「部活動をやりたい」と本当に思っているのだろうか。「真っ直ぐ帰りたい」「放課後は塾に通って勉強したい」「習い事を頑張りたい」と思っている生徒は絶対にいるはずだ。この「部活動延長申請」は建前上は生徒会が主体的に行っていることになっているが、実際は教師主導である。
 放課後や土曜・休日の部活動は「生徒の非行防止に役立つ」という人もいる。それは部活動の目的を勘違いしている。部活動の一番の目的は、スポーツなどに親しむことだ。「○○に役立つ」は、その競技を本気で追及している人に対して大変失礼な考え方である。

 私は中学校で部活動を行う意義を否定しているわけではない。今私が勤務している学校の部活動は、良好な環境で行われている。私自身、部の顧問として一生懸命頑張りたいと思っている。
 だが、一般的に言って、行き過ぎた部活動は、生徒の学校生活を狂わせる。全員加入制度、言葉を換えれば「強制加入制度」から、今すぐにでも任意加入制度に移行するべきである。どうしても全員加入にこだわるのであれば、各中学校は保護者に対して説明する義務があると思う。


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2016年5月28日 (土)

元気な地域づくり事業のイベントをPRするのに「活用」って言わなきゃないのかなぁ?一関市さん

一関市がFBにこんな書込をしている

https://www.facebook.com/city.ichinoseki/photos/a.588089877993883.1073741828.586323541503850/806587942810741/?type=3&theater

奥玉市民センターから
元気な地域づくり事業を活用して神保 彰 オーケストラコンサートを開催します。音楽のまち一関市を楽しんでください。入場無料 整理券が必要です。
お問い合わせ先 奥玉市民センター 0191-56-2950

「元気な地域づくり事業」って、地域の人たちが企画したイベントとかを市に申請して認められると経費を負担してもらえるもので、文字通り、地域が元気になることは喜ばしいことだし、そう銘打ってあるイベントを知れば応援したいなぁとは思う。だけど、この奥玉のコンサートに限らず周辺地域に住んでいる人たちに参加や来場を呼びかけるときにまで「活用」って表現がついてることが多くて違和感を覚えている。

仮に元気な地域づくり事業そのものを知らない人でもこの冠タイトルがついてるだけでなんとなくイベントの目的がわかるのだし、わかっている人はこの冠タイトルが付いていれば税金が投入されていることは承知している。申請して資金的な補助をうけたことを指して「活用した」っていうのだろうけど、「補助金を受けたことだからエライでしょ、だから地域の人はみんな参加しなさい」って言われてるみたいに感じちゃう。

主催している地域にしてもバックアップしている市役所まちづくり推進部にしても毒されすぎているからこういう表現がされてしまうのだろうか、活用されること=予算をつかうこと、予算は使い切るモノという行政マン感覚に。

もう一つ、重箱の隅をつつくようだけど、元気な地域づくり事業って主体になるのは地域住民なり市民団体ですよねぇ。建前上「奥玉市民センターが開催する」っていうものではないんじゃないの?内実はわかるんだけどサ…


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2016年5月25日 (水)

定期テスト前で部活は休みでもスポ少は休まずなの?

中1になったひとり息子の学校から昨晩配信されたメールです。

「1年生だけは、今週27日(金)に中間テストがあります。したがって、テスト勉強をさせるために部活動停止となります。逆に2・3年生は部活動時間の延長が本日から開始。そのため下校(スクールバス発車)時刻は17時45分となりました。1年生でスクールバス利用生徒はその時間まで待たねばなりませんので、お迎えできる家庭はお願いします。また夜間練習について、その責任はスポ少、育成会等にあるので、学校はお願いすることしか出来ませんが、是非1年生にはテスト勉強をさせてほしいです。」

 我が子が入部したのは文化部なので運動部に連動してほぼほぼ全員が加入するHG地区の中学生スポ少の様子はよくわからないが、文面から察すると、1年生がスポ少の夜間練習に来ていても「せっかく来たからやらせてる」か、1年生にも参加を強いているか、ということなのだろう。
 生徒全員に部活加入が強いられる学校で、ほぼほぼ全員が運動部に加入し、運動部に連動してほぼほぼ全員が加入するスポ少…で、テスト前で部活は休みでも、ほぼ全員が学校のグリップの効かないまま夜間練習やら休日練習をしてしまうことに保護者たちのコンセンサスはあるのか?それとも御当地のスポ少は昔からそういうものなのか?普段からキチンと勉強しているので定期テスト前だからと言って特別なテスト対策勉強なんてする必要は無いという子ばかりではないだろうし、まして、一年生にとっては初めての定期テストだ。ほぼ全生徒が参加するスポ少なのだから、時と場合によっては抑制的である必要性も感じて欲しいと思う。

 メールの文面にもあるように、学校の部活動に連動してほぼ全生徒が加入するものなのに、学校はお願いモードにならざる得ない。一関の市立中学校の全ての運動部にこういった社会体育的な組織が連動して存在しているらしい。であるならば、市教委から市体協に部活動を有償委託し市体協がそれらの組織を束ねてグリップを効かせてはどうかと、以前から述べてきた。
 指導者の都合上、隔日の夜間練習や休日練習が中心になり、放課後練習は困難になるだろうが、練習量としてはそれでも十分なのではないかと思う。それに、少子化の影響で一般的な部が揃っているような学校はほとんど無くなっている一方、生徒たちのニーズが多様化してもいる。部活の組成単位を複数校合同化して、分母となる生徒数や設置する部の種類をイコールにしていくこと、併せて加入強制性を排除して課外活動ニーズがかなえられない生徒を部活に縛るのではなく、クラブチームや校外スクールの活動に専念することを容認すべきだと思う。

 部活動に伴う先生の過重労働、全員加入+連動スポ少半強制による無休日長時間練習の強要、少子化に伴う存続部活の減少、校外活動ニーズの顕在…諸々の課題解決につなげられると思うのだが、いかがだろうか。


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