« 2017年4月 | トップページ | 2017年6月 »

2017年5月15日 (月)

中教審は部活全員加入制を問題視していた?文科省が何もしてこなかったのは…

 20年も前の中教審答申のようだが「学校が全ての子供に対して部活動への参加を義務づけ画一的に活動を強制したり、それぞれの部において、勝利至上主義的な考え方から休日もほとんどなく長時間にわたる活動を子供たちに強制するような一部の在り方は改善を図っていく必要がある。」と明確に方針を打ち出しているのを見つけた。
21世紀を展望した我が国の教育の在り方について(中央教育審議会 第一次答申)平成8年7月19日
第2部 学校・家庭・地域社会の役割と連携の在り方
さて、この20年間で改善に繋がるような具体的指示を文科省はしてきたのであろうか?
 今年(平成29年)3月に公表した学校教育法施行規則の一部を改正する省令(部活動指導員を制度化するもの)案に関するパブリックコメントの結果のなかで強制による全員加入はさせていないかのようなスポーツ庁・文化庁の見解が述べられているのは既に改善されていると彼らは認識しているのだろうか?
Q生徒に対して,入部する,入部しないの選択を自主的にさせる権利を保障すべきである。
A部活動は,学校教育の一環ではありますが,生徒の自主的,自発的な参加により行われるものです。
 ところが、少なくない公立学校で部活動全員加入制が残っていて、市町村・地域・県などで全員加入制の公立学校が軒並みになっている事例が覗える。近年、中学生部活絡みイジメ自殺があった青森県・岩手県・山形県、そして先日、5月3日に中3女子が亡くなったばかりの埼玉県などは全員加入県の様相である。
 このブログで、フェイスブックで、ツイッターで、何度も述べてきたが、部活が起因になったり助長したりしたイジメを苦に多くの少年少女が自ら命を絶ってきている。入部しなければならず退部して未加入になることが禁じられるルールの学校では、そうっと部活から抜けることはできない。被害を訴えたり不登校になることは親にバレ、学校にバレ、待っているのはお礼参りというさらなる地獄だ。死を選ぶ彼らの心中が分からないでもない。部活に入らないこと・部活をやめることが許されていたら、彼らは思いとどまれたかもしれないし、死ぬしか無いなんて思うことも、イジメが深刻になることも、もしかしたらいじめられることも、無かったかもしれない。
 20年も前に文科省が改善の方向性を打ち出していながら部活動全員加入制にメスが入らないで放置され人命まで犠牲され続けているのはナゼだ。中体連・全日中(校長会)・日教組・日Pあたりと文科省・自治体教委ラインが「方針は出したが具体的処置はしない」とでもウラで握っていたのだとすれば彼らの罪は大きいと思う。
 そしてまた部活動は理念はどうであれ「学校にやらされているもの」だ。生徒が総動員されるのであれば先生方の総動員と際限無い傾注を家族は求めるのだろうし、数十年にわたる全員加入制は複数世代を「部活動は全員ヤルもの」と認識させ地域社会からもそれを求められてしまっている。昨今問題になってきている先生方の無休日長時間労働の一因であることは否めまい。先生方の過酷な労働が何人もの命を奪い家庭を崩壊させてきている。部活動だけが原因では無いだろうが部活をしただけでも定時で帰れず盆暮れしか休めないのは事実だろう。
 中学生の自殺案件はあまりに多すぎて文科省が一人一人の死についていちいち対応していられない実態だろう。であればなおさら、緊急対応として部活動全員加入制維持をウラで握っていたメンバーで部活動全員加入制全廃を打ち出して実行して欲しい。それだけでも救われる生徒が数多くいるのであろうから…

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村

2017年5月 1日 (月)

また東北、また仙台…仙台市青葉区中2イジメ自殺

 また東北、また仙台である。ここ数年、マスコミ沙汰になっただけでも多くの生徒たちが自らに引き金を引いて命を絶っているのに、まわりの大人も、クラスメートも、警戒しないものなのだろうか。
 我が子も中学2年生だ。学校での様子も本人の悩みも本人の口からは聞けないでいる。父親が変わり者なこともあり、学校で追い詰められたりしていないのだろうか?はっきり言って不安だ。
 いじめアンケに何か書いてあったからと先生が別室面談したりカウンセリングに誘導したりすれば、かえって、チクリへの制裁を招きかねないので「様子を見よう」なのかもしれないが、何らかの仕打ちを受けているようなら学校を休ませて周囲の生徒から情報を得て対処して欲しいと思う。
 ケースにもよるが仲間はずれや無視だけならばともかく、明らかな蔑視である嘲笑や罵声、所有物を放り投げて逸失させようとする行為などは人間関係を断絶させてでもやめさせければならないのではないか。東北地方では「なげる」は「投げる・放る」だけでなく「捨てる」意味でも使われる言葉だ。ヤル側には投げる放る以上の思いが無いとしてもヤラレル側には捨てられる壊されるという恐れや劣等感がつきまとうだろう。
 これほどの犠牲者が発生しているのだ。一見軽微に思えるイジメだとしてもひとまず加害生徒たちは時差別室登校させ、場合によっては一人ずつ別々の学校にバラバラ転校させてでも、被害生徒にとって安心な学びの場を提供すべきだ。
 本件はまだどうだか分からないが、東北地方のいじめ自殺はほとんどが部活絡みの模様だ。部活加入が強制される学校が有る(北隣の岩手県は県内全公立中学で強制)など、部活に加入するのが当然視される風土で「入らざる得ずやめられず」のなかでイジメが起きたり助長されたりして死を選んでいるかのようだ。部活の有り方も変わって欲しい。
<仙台中学生自殺>昨年の調査 いじめ訴え (河北新報 2017年04月30日日曜日)
 仙台市教委は29日、青葉区の市立中2年の男子生徒(13)が26日に自殺したと正式に発表した。学校や市教委が昨年実施したいじめに関するアンケートで、男子生徒が「無視される」「物を投げられる」などと訴えていたことも明らかにした。
 いじめと自殺の関連は不明としたが、学校と市教委は他の生徒らへの聞き取りやアンケートを実施し、男子生徒の学校での様子やいじめの有無を詳しく調べる方針。
 大越裕光教育長や校長らが市役所で記者会見した。市教委によると、男子生徒は26日午前10時15分ごろ、自宅近くのマンションから飛び降り、死亡した。1時限目の授業後、上履きのまま校外に出たとみられ、マンション近くのアパート駐車場に制服の上着と生徒手帳が残されていた。遺書は見つかっていない。
 いじめに関するアンケートは、全校生徒を対象に昨年6月と11月の2回実施。当時中1だった男子生徒は「冷やかしや悪口、無視される」「物を投げられる」などと回答した。
 その後、学校による同級生男子6人への聞き取りで「臭い」「ばか」といった男子生徒に対する悪口が確認されたが、校長は会見で「お互いに悪口を言い合う状態で、双方を指導して解消した」と強調した。
 校長によると、男子生徒はほとんど欠席もなく、26日も普段と変わらず登校した。自殺の事実は28日に全校放送で生徒に報告し、保護者向けの説明会を5月1日夜に開く。
 市内の中学校では2014年9月、泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=がいじめを苦に自殺。16年2月にも同区の南中山中で2年の男子生徒=当時(14)=が自殺し、市教委の第三者委員会が「いじめによる精神的苦痛が自殺の一因」と結論付けた。
 大越教育長は相次ぐ自殺に「痛恨で言葉を失っている。自死につながらないよう、さらに対策を打ち出さなければならない」と語った。遺族は市教委を通じて「家族の現在の願いは、大切に育ててきた息子を安らかに見送ること」とのコメントを出した。
 仙台市青葉区の市立中2年の男子生徒(13)が自殺した問題で、遺族関係者が30日、取材に対し「いじめはずっと続いていた。トラブルが解消した事実はない」と証言した。校長は4月29日の記者会見で「生徒間で悪口を言い合うトラブルはあったが解消した」と説明。遺族関係者の認識と大きく異なっている。
 遺族関係者によると、同じクラスの複数の男子生徒からターゲットにされ、集団でからかわれたり、「臭い」「ばか」などと悪口を言われたりした。最近も「同級生にやられる」などと悩んでいたという。
 遺族関係者は「入学した直後から、ずっと同級生による嫌がらせに悩んでいた。トラブルが解消した事実はなく、学校側の説明に憤りを感じる」と話した。
 市教委によると、男子生徒は昨年6月と11月、全校生徒を対象にしたアンケートに「いじめられている」と回答。「無視される」「物を投げられる」などと書き込んでいた。
 校長は会見で「トラブルはその都度指導し、その後解消した。どちらが一方的という話ではない」との見方を示し、「いじめとは判断していない」と述べた。
 3月まで勤務した前校長は30日、取材に「全て市教委に伝えてある。何も話すことはない」と答えた。
 市教委によると、男子生徒は4月26日午前10時15分ごろ、自宅近くのマンションから飛び降り、死亡した。
 市内の中学校では2014年9月、泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=がいじめを苦に自殺。16年2月にも同区の南中山中2年の男子生徒=同(14)=が自殺し、市教委の第三者委が「いじめによる精神的苦痛が自殺の一因」と結論付けた。
 この2年7カ月で市内の中学生3人が自殺するという異常事態に、館中と南中山中生徒の父親2人は「息子の死が何ら教訓になっていない」と憤った。
 学校側は5月1日夜、初めて保護者説明会を開く。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村

« 2017年4月 | トップページ | 2017年6月 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ

にほんブログ村ブログパーツ

  • にほんブログ村ブログパーツ

最近のトラックバック