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2017年5月15日 (月)

中教審は部活全員加入制を問題視していた?文科省が何もしてこなかったのは…

 20年も前の中教審答申のようだが「学校が全ての子供に対して部活動への参加を義務づけ画一的に活動を強制したり、それぞれの部において、勝利至上主義的な考え方から休日もほとんどなく長時間にわたる活動を子供たちに強制するような一部の在り方は改善を図っていく必要がある。」と明確に方針を打ち出しているのを見つけた。
21世紀を展望した我が国の教育の在り方について(中央教育審議会 第一次答申)平成8年7月19日
第2部 学校・家庭・地域社会の役割と連携の在り方
さて、この20年間で改善に繋がるような具体的指示を文科省はしてきたのであろうか?
 今年(平成29年)3月に公表した学校教育法施行規則の一部を改正する省令(部活動指導員を制度化するもの)案に関するパブリックコメントの結果のなかで強制による全員加入はさせていないかのようなスポーツ庁・文化庁の見解が述べられているのは既に改善されていると彼らは認識しているのだろうか?
Q生徒に対して,入部する,入部しないの選択を自主的にさせる権利を保障すべきである。
A部活動は,学校教育の一環ではありますが,生徒の自主的,自発的な参加により行われるものです。
 ところが、少なくない公立学校で部活動全員加入制が残っていて、市町村・地域・県などで全員加入制の公立学校が軒並みになっている事例が覗える。近年、中学生部活絡みイジメ自殺があった青森県・岩手県・山形県、そして先日、5月3日に中3女子が亡くなったばかりの埼玉県などは全員加入県の様相である。
 このブログで、フェイスブックで、ツイッターで、何度も述べてきたが、部活が起因になったり助長したりしたイジメを苦に多くの少年少女が自ら命を絶ってきている。入部しなければならず退部して未加入になることが禁じられるルールの学校では、そうっと部活から抜けることはできない。被害を訴えたり不登校になることは親にバレ、学校にバレ、待っているのはお礼参りというさらなる地獄だ。死を選ぶ彼らの心中が分からないでもない。部活に入らないこと・部活をやめることが許されていたら、彼らは思いとどまれたかもしれないし、死ぬしか無いなんて思うことも、イジメが深刻になることも、もしかしたらいじめられることも、無かったかもしれない。
 20年も前に文科省が改善の方向性を打ち出していながら部活動全員加入制にメスが入らないで放置され人命まで犠牲され続けているのはナゼだ。中体連・全日中(校長会)・日教組・日Pあたりと文科省・自治体教委ラインが「方針は出したが具体的処置はしない」とでもウラで握っていたのだとすれば彼らの罪は大きいと思う。
 そしてまた部活動は理念はどうであれ「学校にやらされているもの」だ。生徒が総動員されるのであれば先生方の総動員と際限無い傾注を家族は求めるのだろうし、数十年にわたる全員加入制は複数世代を「部活動は全員ヤルもの」と認識させ地域社会からもそれを求められてしまっている。昨今問題になってきている先生方の無休日長時間労働の一因であることは否めまい。先生方の過酷な労働が何人もの命を奪い家庭を崩壊させてきている。部活動だけが原因では無いだろうが部活をしただけでも定時で帰れず盆暮れしか休めないのは事実だろう。
 中学生の自殺案件はあまりに多すぎて文科省が一人一人の死についていちいち対応していられない実態だろう。であればなおさら、緊急対応として部活動全員加入制維持をウラで握っていたメンバーで部活動全員加入制全廃を打ち出して実行して欲しい。それだけでも救われる生徒が数多くいるのであろうから…

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