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2017年7月21日 (金)

教職員超勤・多忙化解消シンポジウム

日にちがたってしまったが備忘もかねて…

 7/9㈰岩手県盛岡市で「教職員の超勤・多忙化解消を考えるシンポジウム」を聴講してきた。連合岩手・岩教組・高教組などの労働組合系主催のものなので、あまりPRもされていないようだったが、両教組の組織動員で1000人規模の会場はほぼ埋め尽くされたようだ。基調講演が文科省OBの寺脇研氏であったことから、聞きつけて駆けつけた一般聴講者も少なからずいたようでもあった。氏がモリトモ学園、加計学園の件でワイドショーにひっぱりだこだったことも集客に一役買ったことと思う。
 寺脇氏の講演については感想などを発信する方もおられるだろうから、現役の先生や保護者、OB校長などによるパネルディスカッションについて、いくつか述べたい。
 中学校の先生からは、「部活動だけでなくスポーツ少年団(部活動と表裏一体の社会体育のことを呼称している地域がある)の指導までやらざるえない教員仲間もいる。」・「部活動は生徒の自主的活動であるべきだが生徒たちは教員の指導に頼っている。」などの発言が、高校の先生からは「部活動のために生徒たちは教員の出退勤時間を超えて在校している。生徒たちが在校している限り退勤できない。」・「顧問をしている部活動の日程を部員たちに呈示すると先生、コレではブラックですなどと言われてしまうこともある。・「学校外に活動の場を求めさせるには個人負担の問題があり、学校部活をやらざるえないのかなぁ。」などの発言があったが、他のパネラーさんからは部活動顧問用務への感謝や労いの言葉はあったが問題点の言及はほとんど無かったと思う。
 岩手県は中高ともに半世紀以上にわたり部活動加入を全生徒に強制してきた歴史があり、ほとんどのケンミンは「中高生は部活動が強制されるものだ」と思い込んでいる。それは教育行政関係者・現役教員にまで及んでいると思われてしまうほどだ。それだから「部活は学校でやらされるもの」という意識が岩手ケンミンには強いだろう。保護者パネラーの県P会長や電力労連県本部長もそうなのだろうと思う。部活連動の社会体育にしても起ちあげの経緯はどうあれ、先生方の管理監督下でやられるものだという感覚になっている地域も有るのだろうし、地域主体・保護者主体であっても顧問の先生が指導に来ないことを批判する向きもあるらしい、前任の先生が来られていたのであれば尚更だ。パネラーをつとめられた先生お二人も「何かがオカシイ」と思っているようなのだが、この岩手県の特殊性・特異性というポイントまでは言及が無かった。知らなかったのか、知っていて言えなかったのか、お二人の心の内まではわからないが知っていたとしてもギリギリの言及だったかもしれない。両教組組合員の中にも部活推進&現状肯定派の先生がおられるであろうからだ。校長OBの方も部活加入強制については一切語らなかった。中学生の部活全員加入の指示元が中体連・校長会であることをご存じであればなおのこと、ご存じで無いとしても県教委の方針だろうと誤認しているであろうから、仮に問題意識があっても言及できないのだろう。
 こういったパネルディスカッションでは会場からも意見を求めるのが一般的だと思うのだが、聴衆が1000人近いこともあり、あらかじめ配布した意見用紙をディスカッション中に集めてパネラーさんたちに呈示する手法がとられた。手法は良いとしてもコーディネーターが紹介した意見は2件だけ、しかも、「先生方はたくさん残業して残業代をたくさんもらえて良いですねぇ」という勘違いを紹介した程度。一般県民には給特法のエグゼンプション性が理解されてないことを話題にしたかったのかもしれないが、議論の本筋に切り込まないまま時間を浪費しただけだったと思う。実は紹介されることを期待して部活動加入強制やスポ少・育成会活動・保護者会練習などと呼称される部活連動型社会体育の問題を提起する意見を書き込んで託したのだが、取り上げられなかった。会場の意見を選別していたのは両教組の先生方、やはりなかなか同じ土俵に立てないものなのだろうか。ヤジでも飛ばしたほうが手っ取り早かったか…。
 パネラーになられた両先生のギリギリの発言はあったが、総じて消化不良というか掘り下げきれないディスカッションだったと思う。岩手県で部活に言及して先生方の長時間労働が議論されたことは評価しましょう、コレが第一歩ですな。
 さて、このシンポジウムには全国過労死等を考える会から公務災害担当の工藤祥子さんが招かれ、中学校教員であったご主人を過労死で失った体験を中心に、お話しを聞いた。彼女のエピソードについては割愛するが、教員であるかどうかを問わず聴衆の皆さんには切実な実態を実感してもらえたのではないかと思う。で、懇意にしている高校教員の方が工藤さんと以前から意見交換をされていて、シンポジウム終了後、お会いになるということだったので同席させてもらい先述した岩手の特異性などについてもご理解いただいた。今後も連携を深めて行きたい。

2017年7月13日 (木)

学校の全校懇談会で部活全員加入是正を求めてみたが…

先頃、我が子の中学校で、PTA行事「地区懇談会」が有った。地区懇なので学区内の行政区とか町内会ごとに保護者がそこの集会施設に集まって本部役員や先生方と意見交換するのが定番なのだろうが、ほとんど誰も集まらなくなってしまい、数年前から学校開催になり、全体で学校やPTA執行部との意見交換をして、それから地域ごとに今年度はどんな風に活動しようか(やることは前年踏襲なので段取り程度だけど…)相談しているのだそうだ。全体会で発言したのはアタイだけってのもどうかと思うけど。

で、アタイの質問
「今年、唯一の文化部である総合文化部の入部者が増えたそうだが、積極的な理由で入部した生徒はほとんどいないと思う。岩手県の中学校は全員を部活動に加入させているけれども、県や市が各学校に指示したことではないということは調べました。校外スポーツで活躍する生徒さんも増えてきている。総合文化部の活動日を半減させたり、生徒全員を部活動に加入させるのをやめたり、そういうことを検討する考えはありませんか?」

校長先生の回答
「そういうものだと思います。東京都内とかでは校外のスポーツ活動をするために活動日の少ない文化部に加入している生徒さんがいるそうですねぇ。本校でもフェンシングに取り組んでる生徒がいるが平日は運動部に体力作りなどをして週末にお家の方がフェンシングに連れて行っている。(全員を部活動に加入させるのをやめることは)受け皿になるような活動主体が周辺に増えて県全体がそういう方向性にならないとそうはできません…よろしいですか?」
 
いろいろ合点がいかないことばっかりなんだけど、論点がかみ合ってないみたいなので、食い下がるのはやめちゃった…圧倒的多数の運動部に入ってる生徒の保護者さんたちにはほとんど関係無い話だし。少しはジャブになったかなぁ…
 
校長先生の回答でかみ合わなかったポイント①
23区内の区立中学でも全員加入制の学校は実在してて校外活動のために活動日の少ない文化部に入部してる中学生もいるけれど都会では任意加入制の中学がアタリマエで校外の活動をしようがしまいがそもそも部活に加入していない中学生がたくさんいるんだけど…
 
校長先生の回答でかみ合わなかったポイント②
「部活動の代わりになる受け皿が周辺に増えたら…」校長先生の頭の片隅に「社会体育化」があるのかなぁ、そこまで求めてないんだけど。校長会は半世紀前に社会体育化を念頭に全員加入制を進めたっぽいのだけど、半世紀たってできあがっているのは運動部にほとんどの生徒を加入させて社会体育っぽいものも立ち上がったけど部活の闇延長ツールと化してて無休日長時間練習になって多くの先生方が社会体育っぽいものの指導にまであたっているという地獄絵図。
 
校長先生の回答でかみ合わなかったポイント③
「県全体がそういう方向性になったら…」県教委も市教委も全員加入制を求めてないってアタイが言ったじゃん!ウラではそういう指示になっているの?指示元が県教委だろうが中体連・校長会だろうが県全体がこうなっているからやめられないということなの?
 
やっぱり、県総合教育会議が大所高所に立った判断で県教委・中体連・校長会・岩教組の4者に是正を求めない限り、このローカルルールは終わらねぇものなのかなぁ、トホホ…

2017年7月 5日 (水)

行ってきました、部活動ミニ研究集会

7/1㈯部活動ミニ研究集会に参加してきました。田舎の高卒オジサンは初学習院キャンパスでした。
テーマは「文化部は最高?再考?」部活の問題点はいろいろ叫ばれているけれど運動部の側面の方が多く語られてるので文化部に焦点をあてて語り合おうというものでした。全員加入制校では必要悪として存在している側面とか総合文化部の活動が生徒のニーズより過剰になっている側面とかを呈示したいと思って行きました。
「我が子の総合文化部は週4+夏冬春休み週5で書道+技術家庭+美術を全員で取り組むことを強いられているけど、全員加入制校で唯一の文化部だから運動部を敬遠したりそもそも部活をやりたくない生徒たちが入部しているのだから活動日も多過ぎるしやることも多すぎだと思う」なんてことを話すと他の方から「総合文化部って生徒は分野ごとに分かれて活動してると思ってた。そういうやり方もあるのかぁ」なんて驚かれたり。おそらく、任意加入校ならば文化活動をしたい生徒たちが分野別では少人数過ぎたりして寄り合い所帯の部にしてるんでしょうねぇ。それなら、まだ良いかも。
 文化部って、ややもすると「時間つぶし部」になりがち。だから、専門的な指導をして、それなりの活動をさせているという先生。任意加入校の美術部だけど、好きこのんで入部した生徒たちだから、だべって終わりの毎日から脱却させているそうです。それは良いことだと思いました。
 全員加入の高校で入部した運動部があわなくてサボりだした生徒に文化部への転部を奨めても、文化部の生徒たちが受け入れてくれなくて困っているという先生。もともとたいした活動はしていない文化部なのに「運動部崩れの生徒が入ってくると部が荒れるから」ってことらしい、なんだかなぁ…
 任意加入校で娘さんがやりたくて入った吹奏楽部が顧問が替わったら無休日長時間練習化してしまい、不登校になってしまったというお母さんのお話もお聞きしました。学校の部活動なのだから過熱化は避けねばならないっていうことですよ、ヤッパリ。部活で躓いて不登校になったり学校やめたりして学びそのものが躓いてしまうっていうのはマイナスが大きすぎますよ、どう考えても。
 いろんな話題が呈示されたが吹奏楽の過熱化と全員加入制の弊害が多く語られたかなぁと思います。今度は全員加入制をテーマにしてみるのも良いかもしれない。できることなら中体連とか全日中とか全員加入制を推進してきた側の方をお招きして…
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