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2017年12月27日 (水)

岩手日日(岩手県南ローカル紙)に投稿「学校活動とILC」

12/25㈪、岩手県南のローカル新聞:岩手日日に私の投稿が掲載されました。テーマ「学校活動とILC」は新聞社がつけた題名で、伝統芸能と部活とPTAをひとくくりにして学校活動というのはちょっと違うのだけど、文面をご覧いただいて私の意図するところをお酌み取りいただければ嬉しいです。おのおの、普段からツィッターなどで意見している学校関係の懸念事項をILCにからめてまとめてみたものです。

 ILCの誘致活動が盛んに展開されている。本体工事・関連工事が地域経済のカンフル剤になるであろうし、そういった工事関係やILC稼働後の機器や設備の保守関連業者、そしてもちろんILCそのものに勤務する研究者や技術者が来県し中長期的に滞在・居住することが想定され日用品や食料品の購買力も高まるという大きな期待が持たれているていることは言うまでも無い。日本人は国内でさえ単身赴任をする人々が多いがILCの研究者・技術者は家族を連れてやってくるものだそうである。一関市・奥州市両市が青少年への英語教育に力を入れていることや近年のインバウンド観光客増加への対処として公共サービスや観光地での外国語対応なども進められてきていることは支持したい。一方で研究者・技術者・関連業者が外国や他県から家族を伴って来県し生活をしていくにあたって岩手の特異な学校教育のままで良いのだろうかと懸念をしている。
 ILCが本格稼働して外国人研究者・技術者とその家族が大量に来県する段階では外国人研究者・技術者の子どもたちはメインキャンパス周辺に建てられるインターナショナルスクールで教育を受けることになるだろうという想定もされているようだが、スイス・セルンの研究者・技術者の子どもたちは周辺に居住する子どもたちと同じ学校で勉強しているそうだ。一関・奥州両市の小中学校で彼らの子どもたちが席を並べともに学ぶようになる可能性も高い。そうなるのであれば求められるのは日本のオーソドックスな教育ではないだろうか。岩手県や一関市・奥州市の学校で特異な部分が許容されるのかどうか甚だ不安を感じる。特に伝統芸能と部活動、そしてPTAである。
 一関・奥州両市では伝統芸能継承活動と呼ばれ児童生徒たちに鶏舞や鹿踊りを体得させて学校内外の行事で披露させている学校が多い。学校統廃合が進んでおり学区全体の伝承とは言い難いケースが増えていると思われ、今後益々増えてくるであろうということも問題なのだが、学校教育の中だけで体得させるものとしては難易度が髙過ぎるものが多いのではないかと思う。幼少期から学区で生まれ育った児童生徒にとっては慣れ親しんでいてたやすいものなのかもしれないが、衣装も特殊なものが多く行事のたびに着付けを手伝う保護者自身に経験が無いと非常に困難な模様だ。他県他市町村から転居してきた家庭は苦労されていると思われる。外国ルーツの家庭にはなおさらだろう。学習の狙いが日本の文化に慣れ親しむ機会を提供しようというものであるなら学区全体の伝承で誰でもできるような平易なものであれば続けても良いだろうが、そうでないならば過去の経緯にこだわらずよさこいソーランや創作太鼓に類するものにしていくべきではないだろうか。
 ほとんどの生徒が加入してほとんど休みも無く週末にまで活動する日本の部活動は外国の方々からクレイジーだといわれる。外国でもスクールクラブが有ったり地域の中学生世代を集めたスポーツクラブが有ったりするそうだが日本の部活のように全員がするものでもないし週末にまで連日するものでもない模様だ。岩手県では半世紀以上にわたって市町村立中学で全生徒に部活動を強いてきており、それが全国ルールだろうとお考えの県民の皆さんが多いかもしれないが、実際にはローカルルールだ。岩手県教委や一関市教委に問い合わせてみると、両教委とも各中学校にそのような指示をした記録も記憶も無いが、各学校の教育課程とそれに準じる教育活動は学習指導要領に基づきながら校長が定めることとしており部活動に必ず所属させることとするかどうかは教育委員会で一律に定めることではなく校長に委ねて具体に対応することだといわれる。県外にも全生徒に部活加入を強いている公立中学校は少なくないが、だからといって部活動の加入が強制のままではILCの外国人研究者・技術者家庭とその子どもたちにとってはあまりにもクレイジーだろう。せめて部活動の加入は任意化すべきだ。
 日本のPTAも諸外国から見て特異な面が多いそうなのだが、特に役員や委員の押し付け合いにILCでやって来られる研究者夫妻・技術者夫妻に有無を言わさず巻き込むことはいかがかと思う。彼らが保護者の一定割合を占めるようになればPTA役員の一角を担っていただく必要性があるとしても、せめて入学式が終わった後の体育館で学年役員や委員会の委員を募って「決まらなければお帰りになれませんからどなたか…」というのはやめてほしい。国内でもPTAは入会しないことや脱会することができると広く知られ始めている。ILC関係者の大量未入会・大量脱会という事態は避けたいのではないだろうか。

 これまでも外国ルーツの家庭や青少年がともに暮らしともに学んできているのだから「郷に入れば郷に従え」で伝統芸能も部活動も今までどおりやってもらう、PTAだって入学式で役員を決めてきたから関わる人を増やしてきたのだ…などなど、私と相容れないお考えの皆さんも多いでしょうし、
ネガティブ志向の投稿なんかしやがって、ILCが来なかったらオマエのせいだ!
と、お怒りになってる方も多いかもしれません。
コメントでもメールでもツィートでもFBでも遠慮なくご意見をお寄せください。

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