« 2017年11月 | トップページ | 2018年1月 »

2017年12月30日 (土)

学校評価アンケートにA4表裏びっちりの意見文…

 今月初め、長男が通うJunior high school HGから学校評価アンケートの提出を求められ、アンケートの項目について意見の有る場合は余白に記入くださいとのことだったが、とても書き切れなさそうだったのでPC打込でA4表裏びっちりの意見文を作って同封して長男に持たせた。律儀なことにアンケート集計だけでなくこのような意見に対する学校側の考え方を書き添えて保護者全員に配布されるようだ。だが、誰かが長ったらしい意見文なんか添えたものだから2学期末には間に合わなかったらしい。(打込み直すだけでもご苦労をおかけしただろうとは思うが匿名提出なのでデータ提供を申し出ることもできず…。副校長先生には恨みは無いんですが、ゴメンね、副校長先生。)
 部活動の全員加入制撤廃と部活闇練習ツールでしかないスポーツ少年団への委託・移管を求めたことをツィッターで紹介したところRTやGJをたくさんいただいたので、私が提出した意見文をご紹介しておきたい。
○部活動について
先生方の過重労働が社会問題になりまして、部活指導をしているだけで退勤時間は過ぎ去ってしまい時間外になってからしか授業準備も校務分掌もできないばかりか俗に言う残業手当が一切無い特殊な給与体系で長時間残業と休日出勤をされているとも聞き及びました。そのような中、本校の先生方もお忙しいにも関わらず部活動に積極的になられていることには感謝すべきなのでしょうが、多くの生徒たちは小学生の頃からスポーツ少年団で活動して同じ競技の部に所属しますし、運動部の生徒はほぼほぼ全員が部活動の育成会活動として中学生スポ少にも参加して平日の夜間や部活休養日の日曜日にまで練習しています。このような状況であるならば、練習の一切を中学生スポ少に委ね、先生方は中総体と同新人戦に同行するだけになさって、日常的には授業や校務に専念しつつ週末には十分な休養をとって英気を養っていただくことが生徒たちにとっても望ましいのではないでしょうか。
 合唱連盟のコンクールに参加するために合唱部を特設しているのも県内他校に倣ったものとは思いますが、常設の合唱部で参加している学校とはとても勝負になってないとも感じます。運動部を引退した生徒たちを泣き落とすかのようにかき集めている実情も覗えますし高校受験を控えた3年生諸君を秋口のコンクールだけではなく市内音楽発表会や萩中祭、まちづくり協議会の萩荘まつりまで引っ張ってしまうもいかがなものかと思います。運動部の練習をスポーツ少年団に委ねてしまえれば放課後に毎日ではなくとも通年的に練習させることが可能ではないでしょうか。どうしても合唱連盟やNコン等の合唱コンクールに参加し続けなければならない御事情がお有りになるというのであれば、そのような態勢をおとりになって継続的な声づくり・レパートリーづくりをなさってはいかがでしょうか。また3年生は市内音楽発表会には学年合唱で参加するのだとしても特設合唱部は秋口のコンクールで引退させ、特設合唱部としては1~2年生だけで市内音楽発表会・萩中祭・まち協の萩荘まつりで歌わせるようにしていただきたいと思います。
 また、一関市で校外でスポーツ活動に取り組まれている中高生の活躍が報道されるようにもなっており、学校の部活動との両立を求めることが個々人の芽を摘んできていたのではないかと懸念を感じています。本校の人数規模では3年生ほぼ全員がレギュラーになって最後の中総体に出場できるとは言っても誰しもに中総体を経験させることに拘る必要は無いでしょう。岩手県内全ての市町村立中学が各学校の方針で生徒全員に部活動加入を強いている状況であることは存じ上げていますが、校外活動をしている生徒の部活加入を免除したり彼らが籍を置くための「校外活動部」という部を作り事実上部活加入を免除している学校が県内の市町村立中学でいくつか実在していると聞き及んでいます。同様にすべきとは言いません、全国ルールに則って新入生・転入生の未加入や在校生の退部未加入を認めるべき時機なのではないでしょうか。
 先月末に開かれた中教審働き方改革部会で「公立高校一般入試では部活動経験の有無で内申点に差異がある都道府県は一県も無く大会成績で加点するのも群馬県・埼玉県だけである」との文科省調査結果が資料として提示されました(文科省のホームページで公開されていて拝見しました)。入試への好影響を第一目的に部活動を推奨・推進されているわけでは無いのでしょうけど、騙されていたような気分がフツフツと沸いてきています。推薦入試や私立高入試では部活動に関する評価が反映されるのでしょうが、入試制度全体を勘案してみると全生徒に部活動を強いる必要性としてはあまりにも貧弱すぎると思います。
○地域社会について
「青少年健全育成協議会」や「まちづくり協議会」は一般の地域住民には全く縁が無いもので理解も認識もされていません。われわれ現役の子育て世代は尚更です。本校ではまだ取り組まれていない「地域学校協働」もいずれは関わってくるものと思いますが、一般の保護者や生徒たちがほとんど理解も認識もしないままPTA役員を生贄に出しているだけでは学校とPTAが地域と連携して地域づくりと青少年健全育成に取り組んでいるとはとても言えないのではないでしょうか。教育振興運動も我々保護者は理念や必要性をレクチャーされることもなく子育てを終えていきます。必ずしも学校や学校PTAがすべきことでは無いとも思いますが、これらについて我々保護者へのレクチャーや参画意識醸成に繋がるような取り組みを市教委や市役所が傘下のどこかにさせるべきなのではないでしょうか。PTAとして取り組むのであれば、役員を市役所職員と他校の先生方で固めて推進役になってもらわなければ、実行すら困難で実効など上げられないと思われますが。
○鶏舞について
ほとんどの生徒が小学校高学年時に経験があるとは言っても「まねごとレベル」の生徒が多いように見えますし、中学生になってまで運動会で保護者が特殊な衣装の着付けに翻弄されるのは厳しく感じます。住まいを求めたり仕事などの事情で転居してきたような家庭にとっては奇異に感じられると思います。中学入学時に転居してきた家庭や中学入学後に転居してきた家庭にとっては尚更でしょうし、そういう家庭のお子さんが踊りを短期間でマスターすることは困難極まりないはずです。HG二中の生徒が岩手国体開会式で披露して絶賛を浴びてから半世紀近く経過しています。伝統芸能委員会や市野々地区在住生徒を中心とした中学生鶏舞チームが定期的に練習して地域の行事などで披露し続けることなら賛同しますが、学校統廃合という経緯もあって継続して生徒全員で取り組まれてきたことは歴史的使命であったとしても、その役割はすでに終えているのではないかと思います。
「解説」
鶏舞とは…神楽の一種で岩手県南・宮城県北地域で広く伝承されている。集落によって踊り方・演奏・衣装に違いが見られる。Junior high school HGはHG一中とHG二中が40年ほど前に統合した中学校で学区は東西方向に長く広い。統合前の昭和40年代、HG二中の全校生徒が学区地域で伝承されてきた鶏舞を岩手県で開催された国体開会式で披露し喝采を浴びたという歴史的成果を上げている。統合後のJunior high school HGでも全校生徒に体得させて運動会で演舞してきた歴史的経緯が有るが前述のように長く広い学区全体の伝統芸能とは言えない側面もある模様。なお、10年ほど前には旧HG一中と同一学区であったElementarySchoolHGと旧HG二中と同一学区であったElementarySchoolINNも統合し同名ではあるが統合新設校としてElementarySchoolHGが開校しJunior high school HGと同様に鶏舞を高学年児童に運動会で演舞させている。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村

2017年12月27日 (水)

岩手日日(岩手県南ローカル紙)に投稿「学校活動とILC」

12/25㈪、岩手県南のローカル新聞:岩手日日に私の投稿が掲載されました。テーマ「学校活動とILC」は新聞社がつけた題名で、伝統芸能と部活とPTAをひとくくりにして学校活動というのはちょっと違うのだけど、文面をご覧いただいて私の意図するところをお酌み取りいただければ嬉しいです。おのおの、普段からツィッターなどで意見している学校関係の懸念事項をILCにからめてまとめてみたものです。

 ILCの誘致活動が盛んに展開されている。本体工事・関連工事が地域経済のカンフル剤になるであろうし、そういった工事関係やILC稼働後の機器や設備の保守関連業者、そしてもちろんILCそのものに勤務する研究者や技術者が来県し中長期的に滞在・居住することが想定され日用品や食料品の購買力も高まるという大きな期待が持たれているていることは言うまでも無い。日本人は国内でさえ単身赴任をする人々が多いがILCの研究者・技術者は家族を連れてやってくるものだそうである。一関市・奥州市両市が青少年への英語教育に力を入れていることや近年のインバウンド観光客増加への対処として公共サービスや観光地での外国語対応なども進められてきていることは支持したい。一方で研究者・技術者・関連業者が外国や他県から家族を伴って来県し生活をしていくにあたって岩手の特異な学校教育のままで良いのだろうかと懸念をしている。
 ILCが本格稼働して外国人研究者・技術者とその家族が大量に来県する段階では外国人研究者・技術者の子どもたちはメインキャンパス周辺に建てられるインターナショナルスクールで教育を受けることになるだろうという想定もされているようだが、スイス・セルンの研究者・技術者の子どもたちは周辺に居住する子どもたちと同じ学校で勉強しているそうだ。一関・奥州両市の小中学校で彼らの子どもたちが席を並べともに学ぶようになる可能性も高い。そうなるのであれば求められるのは日本のオーソドックスな教育ではないだろうか。岩手県や一関市・奥州市の学校で特異な部分が許容されるのかどうか甚だ不安を感じる。特に伝統芸能と部活動、そしてPTAである。
 一関・奥州両市では伝統芸能継承活動と呼ばれ児童生徒たちに鶏舞や鹿踊りを体得させて学校内外の行事で披露させている学校が多い。学校統廃合が進んでおり学区全体の伝承とは言い難いケースが増えていると思われ、今後益々増えてくるであろうということも問題なのだが、学校教育の中だけで体得させるものとしては難易度が髙過ぎるものが多いのではないかと思う。幼少期から学区で生まれ育った児童生徒にとっては慣れ親しんでいてたやすいものなのかもしれないが、衣装も特殊なものが多く行事のたびに着付けを手伝う保護者自身に経験が無いと非常に困難な模様だ。他県他市町村から転居してきた家庭は苦労されていると思われる。外国ルーツの家庭にはなおさらだろう。学習の狙いが日本の文化に慣れ親しむ機会を提供しようというものであるなら学区全体の伝承で誰でもできるような平易なものであれば続けても良いだろうが、そうでないならば過去の経緯にこだわらずよさこいソーランや創作太鼓に類するものにしていくべきではないだろうか。
 ほとんどの生徒が加入してほとんど休みも無く週末にまで活動する日本の部活動は外国の方々からクレイジーだといわれる。外国でもスクールクラブが有ったり地域の中学生世代を集めたスポーツクラブが有ったりするそうだが日本の部活のように全員がするものでもないし週末にまで連日するものでもない模様だ。岩手県では半世紀以上にわたって市町村立中学で全生徒に部活動を強いてきており、それが全国ルールだろうとお考えの県民の皆さんが多いかもしれないが、実際にはローカルルールだ。岩手県教委や一関市教委に問い合わせてみると、両教委とも各中学校にそのような指示をした記録も記憶も無いが、各学校の教育課程とそれに準じる教育活動は学習指導要領に基づきながら校長が定めることとしており部活動に必ず所属させることとするかどうかは教育委員会で一律に定めることではなく校長に委ねて具体に対応することだといわれる。県外にも全生徒に部活加入を強いている公立中学校は少なくないが、だからといって部活動の加入が強制のままではILCの外国人研究者・技術者家庭とその子どもたちにとってはあまりにもクレイジーだろう。せめて部活動の加入は任意化すべきだ。
 日本のPTAも諸外国から見て特異な面が多いそうなのだが、特に役員や委員の押し付け合いにILCでやって来られる研究者夫妻・技術者夫妻に有無を言わさず巻き込むことはいかがかと思う。彼らが保護者の一定割合を占めるようになればPTA役員の一角を担っていただく必要性があるとしても、せめて入学式が終わった後の体育館で学年役員や委員会の委員を募って「決まらなければお帰りになれませんからどなたか…」というのはやめてほしい。国内でもPTAは入会しないことや脱会することができると広く知られ始めている。ILC関係者の大量未入会・大量脱会という事態は避けたいのではないだろうか。

 これまでも外国ルーツの家庭や青少年がともに暮らしともに学んできているのだから「郷に入れば郷に従え」で伝統芸能も部活動も今までどおりやってもらう、PTAだって入学式で役員を決めてきたから関わる人を増やしてきたのだ…などなど、私と相容れないお考えの皆さんも多いでしょうし、
ネガティブ志向の投稿なんかしやがって、ILCが来なかったらオマエのせいだ!
と、お怒りになってる方も多いかもしれません。
コメントでもメールでもツィートでもFBでも遠慮なくご意見をお寄せください。

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログへ
にほんブログ村

2017年12月10日 (日)

部活動は一般入試で評価ゼロ!知らなかったのはアタイだけ?

 先生方の無休日長時間労働を改善するべく審議が続けられている「中央教育審議会学校における働き方改革特別部会」、11/28の会議で配布された資料2「高等学校入学者選抜における部活動の評価」に目を疑った。(文科省がネット公開しているものです。いくら何でもアタイなんざが審議委員になるわけないじゃん!)

 「いずれの(全都道府県の)公立高校においても単に部活動に加入していることをもって入学者選抜おいて加点している例はない」しかも「顕著な成績等がある場合は加点」してるのは群馬と埼玉だけなのだという。公立高校でも選抜方法の多様化が推奨されていて推薦入試や推薦入試に類する特殊な選考制度で入学定員の2~5割を決めてしまうようになっている。「部活動に参加していたか」「顕著な大会成績だったか」が推薦基準になっている高校が多いようだし、私立高校スポーツ特待・スポーツ推薦が

数十年来定着してもいるから、一概に部活なんかしてないで勉強した方が良いんだぜ!とは言えない。だが、少なくとも公立高校の一般入試では部活動をやっていたことだけでは全47都道府県とも内申加点はゼロだし、大会成績で内申加点をするのは群馬と埼玉だけで残りの45都道府県では加点しないというのだ。部活をやらないよりはやっていたほうがいくらかでも加点されるんだろう、都道府県大会に進めなくても地区大会で上位入賞ぐらいすればさらに加点されるんだろう、都道府県大会や地方大会に進めれば大きく加点されるんだろう…って思ってませんでしたか?皆さん!
 中学校の先生にとっても何が加点対象なのかはブラックボックスらしいし、高校の先生方は守秘義務が有るためか多くを語られてこなかったようだ。内申点の元データになる調査書には参加した部活動や部での役職(部長とかキャプテンとか)、大会成績などを書き込むことになっているから加点対象じゃないかなぁと思っている中学校の先生も多いかもしれない。生徒や親の間では期待感も相乗してまことしやかに語り継がれてきたのではないだろうか。ハッキリ言って騙されていたような気分がフツフツと沸いてきている。
 ホントにその競技や文化活動を中学生活の中で取り組みたいという生徒たちが部活でそれをすることには邪魔立てしたくないし良い成果が出せて推薦入試で評価されて高校に合格できたら喜ばしいことだろう。それに近年の高校入試には面接試験も有ったりするので面接試験の評価の中で何らかの操作めいたものが有るかもしれないと思われる事例も表沙汰に(千葉県の幕張総合高校…)なったりしたので一概に無関係とは言い切れない。だけれども、この資料を見れば見るほどやりたくない生徒たちにまでさせなくてはならないものだとは思えなくなってしまう。岩手県の中学校は数十年来の部活全員加入制だ。県全体で全員加入制なのは岩手だけでは無いし、全員加入制の中学は全47都道府県に存在しているとも聞く。まさか全員加入にしておかないと多様な部活を維持することができなくなって活動したい生徒たちから活動の場を奪ってしまうから全員加入にしておこうということなのか。それに岩手県だけではないらしいが多くの中学校で運動部に入ってしまうと育成会活動や中学生スポ少と称して学校や自治体で設定した部活休養日、平日部活の単純延長、部活終了後の夜間に別の施設に移動して…と、様々な練習機会を捻出し中総体や新人戦だけでなく様々な大会に出場するコジツケにもなっている組織まであるらしい。勝つためには近隣の学校と同等以上の練習量が必要だという考えから発足しているものだろうが、他の皆さんと同じようにやらなければならないだろうというだけではなく内申加点が有るのだろうからと我慢して参加している生徒さん、保護者さんがおられることと思う。
 運動部で本格的なスポーツを始めようとすれば初期投資は10万~20万だろう。強豪校で有れば有るほど、合宿や遠征の費用もかさむものだ。相対的貧困の問題も顕在化している。生活保護家庭や就学援助家庭は少なくない。生徒本人が望むのであれば工面のしようがあるかもしれないが、本人が望まない活動のために家計を圧迫させるのは如何なものか。また、中学生の中にはスポーツなどを校外活動で続けている生徒もいる。より高いレベルを目指している生徒もいる。部活動との両立を迫られ、断念させられた人も多いのではないだろうか。教室に通い音楽系の高校、さらには大学を目指したいのに部活動のために専念できないというのは本末転倒ではないだろうか。
 繰り返し述べたい。単に部活動に加入していただけでは俗に言う内申点は加算されないし部活で好成績を上げても加算されるのは群馬県と埼玉県だけなのである。知らなかったのはアタイだけ?みんな知ってて部活の全員加入制に従ってきたの?騙されていたような気分がフツフツと沸いてくるのはアタイだけなんだろうか…。
にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ

にほんブログ村

« 2017年11月 | トップページ | 2018年1月 »

2018年2月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28      
無料ブログはココログ

にほんブログ村ブログパーツ

  • にほんブログ村ブログパーツ

最近のトラックバック