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2019年3月 8日 (金)

岩手県の部活はレバタラ免除の拡大だけで全員加入が続くのか?

先月開催された岩手県スポーツ推進審議会の議事録を拝見、議題は岩手県のスポーツ振興計画でパブリックコメントに部活動の全員加入をヤメロという意見が多数寄せられて文言修正したことについての意見交換、発言したお三方とも校外の活動をしている生徒でなければこれからも部活動に参加させ続けるって言っているようにしか読めないんだけど…
(一戸町教育委員会中嶋教育長)
先日の県教委と市町村教委との意見交換の際は、計画の説明をいただき、ありがとうございました。パブリック・コメントでは部活動への意見が多いということで、保護者の方々の関心が強いところなのかなと受け止めておりました。「部活動は強制ではない」という意見があったということですが、私たちもその通りと考えます。しかし、先の意見交換の際には、「部活動は強制ではない」という言葉がひとり歩きしてしまい、現場との齟齬が生まれてしまうのではないかという懸念が出されました。岩手県の部活動加入率は 97%、98%という実態がありますが、その中でもサッカーやリトルシニア野球など様々なスポーツを行っていながら、部活動では違う部に加入している子どもたちもいます。そのような子どもたちが、部活動に加入せずに、自分が加入しているクラブ活動に参加していることは理解しておりますが、部活動における生徒指導面での価値を理解してもらうために、できるだけ部活動に加入していただきたいという学校も多いと思います。そのため、この計画の「自主的・自発的な参加により行われる部活動」という文言が、読み手側にどのように受け止められるか心配されるところですので、中体連での進め方も併せて考えていかなければ、様々な問題が発生してしまう懸念があります。
…「部活動は強制ではない」という言葉がひとり歩きすると現場との齟齬が生まれてしまうのは各学校とも生徒会則に部活動全員加入規程が盛り込まれていて事実上強制してるから。「自主的・自発的な参加により行われる部活動」という文言が「校外のサッカーやリトルシニアとかに参加していなくても部活に加入しなくて良いんでしょ」って受け止められて部活に入りたくない、部活をやめたいという生徒が大量発生されたら困るんだろうな。
(岩手県中学校体育連盟二階堂理事長)
学習指導要領に記載のとおり、「部活動に自主的・自発的に参加する」ということはその通りであると思います。実際に、岩手県内の学校でも、私の把握している限りでは、「強制」という言葉は使用しておりません。ただ、部活動には加入したほうが望ましいということはありますし、学校外でのスポーツ活動や習い事等を認めている学校が殆どです。そのため、中嶋委員がおっしゃったとおり、強制という言葉がひとり歩きしなければいいなと私も思います。
…強制という言葉を使用しないで生徒会則に「会員はいずれかの部に入部しなければならない」って盛り込ませて強制したんじゃん、この人たちの大先輩たちが。それに学校外でのスポーツ活動や習い事等を認めている学校が殆どだとしても彼らに部活動を事実上免除している学校って殆ど無いでしょ、少なくともそのことを積極的に周知してる学校なんかおそらく無くて、保護者が強く申し出て渋々容認してきただけじゃないのかよ。強制という言葉が一人歩きしなければいいなっていうのも中島教育長と同じで「強制じゃ無いんでしょ」から「部活に入らなくても良いんでしょ」って生徒や保護者に思われたら困るんだろう、この人も。
(教育委員会事務局保健体育課荒木田総括課長)
保健体育課の荒木田です。部活動の加入について、県としては、部活動は良いものであり、教育的な価値が高いものということで推進していくという考えです。中嶋委員がおっしゃったように、部活動加入率全国1位を誇り、現在、県も部活動の推進に取り組んでいる状況です。ただ、二階堂委員がおっしゃったように、学習指導要領には、計画で修正された文言のとおりの記載があり、部活動は「自主的・自発的な参加」により行われるものです。学校現場でも、特設部を設けたり、「自主的・自発的な参加」という学習指導要領記載のとおりに、学校外のスポーツクラブなどに行くのであれば、学校の部活動に所属しなくてもいいというような取組がこれから出てくると予想しております。県教委としては、この「自主的・自発的な参加」という点を大事にしていきたいという考えのもと、一昨日の市町村教育長会議で、全面的にこの方針を進めていくというお話をさせていただいたところです。
…え~っ、推進するのは「学校外のスポーツクラブなどに行くのであれば、学校の部活動に所属しなくてもいいというような取組」止まり?で、市町村教育長にも要請してる?あ~、それで小菅一関市教育長はああいう議会答弁をしたんだ。それじゃあ、「学校外の活動をしないなら、学校の部活動に所属しなければならない」運用になるじゃん!それで「自主的・自発的参加」になるのか?
お三方はじめ、岩手県のスポーツ関係、教育関係の方々に申し上げたい。
 「いずれかの部を選択して入部する」だけではなく「いずれの部にも入部しない」ことも生徒の一人一人の自由意思に委ねられることが学習指導要領の「自主的・自発的に参加する部活動」であるはずだ。昨年12月に策定・発出された文化部ガイドラインで「入部を強いることのないよう、留意しなければならない」とされているし、通知・通達の類いでは無いとは言え昨年6月にスポーツ庁ホームページに掲載された運動部ガイドラインでも同様の見解が述べられていたのである。岩手県のスポーツ振興計画や部活動方針で直接的な文言が並べられないとしても、文化庁やスポーツ庁は上部機関であり両部活動ガイドラインは上位規程であるだろう。強制という言葉は使用されていないだの学校としては強制していないだのと言いながら生徒会則に全員加入規程を盛り込ませて生徒たちの自主的自発的総意であるかのように仕立てて事実上強制してきたのは否定しがたい事実であり、そのことが自ら電車に飛び込んで絶命した村松亮君をはじめ多くの部活イジメ被害者を派生させてもきたでしょう。両部活動ガイドラインから目を背けてアスリート育成輩出の妨げにならないように「校外活動に取り組む生徒に配慮」でレバタラ免除するだけで「強制ではない」と強弁して全員加入を維持することのなんと滑稽で残酷なことか。それに未加入容認に転ずれば部の数が相当数減って、過重労働が問題化している先生方の負担軽減の一助にもなるはずだ。
 あまり知られていない、というより、拡散しないように箝口令で運用されているのかもしれないが、既に任意加入に転換した市町村立中学が県内にも実在している。市町村教育長や二階堂県中体連理事長に忖度してないで「生徒に入部を強いない」という運動部ガイドラインFAQ及び文化部ガイドラインどおりの対応を各学校に期待する。それとも校長先生たちはそんなに市町村教育長や二階堂理事長がコワイの?

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