« 2019年4月 | トップページ | 2019年7月 »

2019年5月21日 (火)

一関市版部活動ガイドライン教育委員への説明に疑問多すぎ

一関市のホームページで最近UPされた昨年11月の教育委員会議議事録に驚きの記述を発見した。スポーツ庁の運動部ガイドラインや岩手県の部活動方針を受けて市教委と市内中学校長が検討してきた一関市方針を説明している。

・小菅教育長 日曜日を基本的にやらない日にしますので、このあと父母会から異論が出てくるのではないかなと。 父母会というのは育成会と言っていますけれども、部活動の引き続いてやっている練習で、父母会が主体となって行う練習です。 保護者会など、あるいは育成会というのを作って、部活動は勤務時間終了まで、その後は、そのような組織で大体1時間ないし、場所によっては2時間ぐらい練習をしているところもあるのが実態(中略)父母会などの育成会では、子ども達は同一のメンバーですから、そのような方向でなんとか理解は得られるのではないかなと思うのですが、スポ少は、これはまた別組織なので強制力がないので、こちらの権限の中ではありませんし、強制力はない(中略)日曜日にスポ少ということで活動されれば、結局ずっと同じだし、子ども達が参加すれば土日はないということに変わりません(後略)
・千葉委員 スポ少で、日曜日に体育館を貸してほしいという依頼が出てきた時は、これは貸さないということになりますか。
・学校教育課長 スポ少は我々の所管ではありませんが、協力要請の形、お願いでしかないのではないでしょうか。 

父母会練習はなんとか理解してもらって日曜日に練習させないようにしたいが、スポ少なら教育委員会の所管外なので活動しないことを協力要請するけれども強制まではできない、つまり、スポ少だったら禁止できないと結論づけているのだ。これに対して教育委員の皆さんから異論は出されてもいない。

県方針では土日どちらかと平日1日の週2休も平日2時間休日3時間の練習時間抑制もともに父母会もスボ少も含めると明記しているのであるし、校外のスポーツ文化活動に取り組む生徒に配慮する取組の推進も指示しているのだが、この教育委員会議では説明されたのであろうか。小菅教育長はガチガチの全員加入制を温存しスポ少という方便で休養日逃れを容認したいという意向をお持ちで、都合の悪い部分の説明を割愛させたのではないか。関連する指摘や質問が出ていないのはそのためではないのだろうか。

市内の中学校ではほとんどの運動部で父母会練習が実施されてきたし、一部の父母会はスポーツ少年団登録してもいる。日曜日にも練習するために父母会などがナンチャラスポーツクラブと名乗り、結局、土日両日とも事実上の部活をやられ始めているとも聞こえてきている。

また、ある中学一年生の保護者の方によると、お子さんが校外のスポーツを続けるので入学した中学で唯一の文化部である総合文化部に入部しようとしたが、担任や校長から説得されて異種競技の運動部と両立することになったとも聞いている。生徒は運動部のコマなのか?

・伊藤委員 まずは学校にある部活動の種目だけではなくて、例えば今は壁を登るスポーツ(ボルタリング)をやっている生徒もいるのですよね。 やはりまだ、私から言わせると勝利至上主義が親も子ども達も根強く残っているのですね。

というどちらかというと家庭サイドに勝利至上主義があって学校の部活動以外のものを熱心にやられ始めていることを懸念しているかのような発言も議事録にあったが、勝利至上主義はガイドラインで縛られずに部活動をさせたい一部の親・教員・外部指導者たちこそが持っていて、学校外の活動をさせている保護者さんたちはそんな前時代的なものとは決別しているはずだ。

このブログで何度か触れてきたように、文科省は学習指導要領に照らして生徒には必ずしも部活に参加しなくてもよい制度になっているという見解であり、スポーツ庁は運動部ガイドラインFAQで、文化庁は文化部ガイドラインそのもので、それぞれ部活動への加入を強いることのないよう留意しなければならないと示し、岩手県の部活動方針もそれらに則った改定を検討している。部活動の練習時間抑制や休養日拡大は一関市や岩手県に限らず抜け道が横行しているようであり、自治体によっては教委が「積極的黙認」をしている模様で、結局、無休日長時間練習傾向は続くのだろう。であるならば尚更それを望まない生徒や家庭に部活動を強いることは如何なものだろうか。校外の活動するしないにかかわらず部活動の入部を強いないことこそが生徒や家庭の願いに叶うものだと強く訴えたい。そして県方針への対処を中抜きしてしまった一関市は県方針の改定に即座に対応して市内の中学校に全員加入制を撤廃させ加入強制性を排除すべきだろう。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログへ
にほんブログ村

2019年5月 8日 (水)

ガイドライン逃れと潜在的部活離れが進む岩手県南地域

平成30年は運動部ガイドライン、都道府県・市区町村版ガイドライン、文化部ガイドラインが制定・策定され、平成30年度末までには各学校現場にも落とし込まれて平成31年度のスタートとともにガイドラインを本格実施したはずである。

運動部ガイドライン、文化部ガイドライン及びその岩手県版である岩手県方針では練習時間を平日2時間・休日3時間が上限、休養日は土日どちらかを含む週2日とされ、岩手県では部活動を補完して部活父母会が主催する練習や父母会が登録しているスポーツ少年団活動についてもその対象とされ、当地一関市では土日の休養日を日曜日に固定すると判断した。なお、岩手県方針には「校外のスポーツ文化活動に取り組む生徒に配慮する取組を推進する」という文言も盛り込まれたことから当該生徒には部活動を事実上免除することを市町村及び各学校に求めていると推量されるのだがほとんどの市町村では踏襲したものの割愛した学校がほとんどで一関市に至っては市方針で割愛されてしまっている。

改元10連休も終わり、近隣の中学校では5月末の運動会の準備と6月の中総体地区大会に向けた練習が熱を帯び始める。ガイドラインが本格実施されて間もないというのにあからさまなガイドライン逃れをいくつか見聞きしたので、紹介したい。

①一関市では複数校の複数球技部で休養日である日曜日に学校外の施設で部活動とも父母会ともスポ少とも名乗らずに「〇〇スポーツクラブ」のような名称を語って部活のメンバーで練習され始めている。顧問教員の関わりも皆無ではない模様。

②奥州市某中某球技部は週末の午前中に部活が有った日の午後、メンバーを学校外施設に再集合させてやはり「〇〇スポーツクラブ」のような名称を語って練習し始めている。休養日にも同様の練習をしていると推量。

③奥州市某中では一年生女子の半数以上が校外の某球技クラブに専念しようとして美術部に入部した。絵画や彫塑も得意だ・好きだという生徒ばかりでは無いだろう。ちなみに当該中学には当該球技部は無く、文化部は吹奏楽部と美術部のみである。

④奥州市某中某球技部は校外の当該球技小学生クラブの指導者が外部指導者になっており当該部父母会を含めて一体的な組織となっていたが、小学生クラブに参加していた学区外在住の新入生を越境通学させるなど、一体的な運営がより強まってきている。やはり校外活動部設置なり未加入容認なりして当該球技部員全員を退部させて休廃部し、校外の中学生バレークラブとしてガイドラインに縛られない活動に転換したほうが健全と思われる。

⑤一関市某中で校外スポーツ活動を継続するために総合文化部への入部を検討していたがいずれかの運動部への入部を強く推奨され、運動部と校外活動との両立を余儀なくされた事例有り。週末等は校外活動を優先させてもらえることとはなったものの、部活動の用具購入や父母会費など出費も少なくない模様。

あからさまなガイドライン逃れが横行するし、一方で、学校部活が校外活動の足かせになっていて敬遠されはじめてもいる。校外活動への配慮として部活免除なり任意加入化しつつ、ガイドライン逃れをしているような部活・父母会スポ少・〇〇スポーツクラブは一体的に学校外の活動に転換させることが得策なのではないだろうか。

奥州市では昨年中に水沢南中学校が校外活動部を設置して音楽レッスン受講者までを対象にしているし、一関市では市立中ではないものの一関一高附属中が校外活動部を設置している。同一自治体内の他校でもこの機に追随することは容易いのではないか。校外活動部の設置や任意加入化をすることで部員が激減して維持できなくなる部が少なからず生じてしまうだろうが、部活で有る無しにかかわらず個々の生徒が本当にやりたい活動に参加できるようになると思うのだ。部活をやりにくい事情を抱えた生徒まで部活動と父母会スポ少に総動員して不本意な活動であっても中総体参加競技を可能な限り維持しようとしているのは、県中体連の理事長先生だとは言わんけどさぁ、いったい全体、誰の命令なんだよ!生徒本人に意義が無いとは言わないけど一人一人の生徒を考えたら、犠牲にしているもののほうが大きくはないかい?小規模校でも単独チームが中総体に出ることが愛校心や郷土愛に繋がるっていう考えもあるんだろうけど、ワンサイドゲームで終わってしまうより合同チームでも多様な競技で参加したほうが勝負になって達成感に繋がるんじゃないか?たとえ単独チームじゃないと資格上全中に行けないとしてもサ!

にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログへ
にほんブログ村

« 2019年4月 | トップページ | 2019年7月 »

2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

にほんブログ村ブログパーツ

  • にほんブログ村ブログパーツ

最近のトラックバック