2018年8月 7日 (火)

開催リポート:第4回部活動のあり方を考え語り合う研究集会in岩手

このブログでも複数回お知らせしていた「部活動のあり方を考え語り合う研究集会in岩手」が8月5日(日)に予定通り開催され、私もスタッフ的な役割をしながら参加してきた。日本部活動学会長でもある学習院大学文学部教育学科長沼豊教授が学会立ち上げ以前から継続的に開催してきた研究集会の開催地を岩手県に選んだものである。
 当初は東北地方の部活事情を先生方から発表していただいて、長沼教授を交えたパネルディスカッションをしようと考えていたが、お話しいただける現役の先生というのが見つけられず、開催まで一ヶ月を切った7月も半ばというタイミングで飛びついたのが岩手県体協の平藤理事長だった。
 5月のことだが、岩手教育会館がリプレイスされて名古屋大内田良准教授の講演会がこけら落としで開催された。その時の模様をまとめているプログを見つけ、フェイスブックなどで、ご経歴やお考えの一端を拝見してのことだった。岩手県版部活動ガイドラインの策定メンバーでもあられた。藁にも縋る思いで2ヶ月も前のブログ記事にコメントをお書きし、メールで面会のアポイントを取り、パネラーとしてご参加いただけるようにお願いしてご快諾をいただいた。
 その頃、参加申込も芳しくなく、このままでは20名にも満たないオフ会みたいな研究集会、しかも遠来の方ばかりになる懸念さえあったが、平藤理事長ご自身もツイッターやフェィスブックで何度か発信していただいたことが大きな周知に繋がったらしく、40名規模でおよそ半数は岩手県内の先生方をはじめとする教育関係の方々という、総人数は淋しいものがあるが人員構成としては理想的な研究集会になったと思われる。
 平藤理事長からは岩手県版ガイドラインの解説と審議過程の一端をお話しいただいた。全体の内容については平藤理事長自身のブログをご参照いただきたい。当該策定会議は傍聴無し・議事録非公開だったということで、審議過程については限定的な内容ではあったが、闇めいた岩手県の部活動の端緒も話された。やはりそうなのかと思ったのは岩手県のほとんどの高校で生徒会則によって部活動に全生徒が加入しなければならないと規程化されていることだ。コレは中学校も同様なのである。模倣で広まった可能性もあるが、県下全校である。必ずしも県教委だとは言わないが、なにがしかの組織が意図的にひな形を示したと思わざる得ない。また、ガイドラインの検討過程で一時期、「校外活動部の活用」や「部活動未加入の許容」が一度盛り込まれたものの席上の議論では無いところで抹消されて「 学校外のスポーツ活動や文化的活動に取り組む生徒に配慮した取組を推進する」と謳うに止まってしまった模様だ。
 コレはあくまでも私の憶測だが事務当局にねじ込んで消させた人たちがいたんだろう。盛岡周辺では硬式テニスやクラブチームサッカー、ボーイズリーグ・リトルシニアの硬式野球、そしてボルダリングなど学校外の団体に所属している生徒たちに籍を置かせるためだけの部:校外活動部を創設して、部活動を事実上免除している学校が複数有るのだが県内全域には広がらないでいる。まるで県央部以外にはひた隠しにしておきたいかのようだ。また、県央部に限らずそういった生徒を特例的に部活動免除している学校は若干有るようだが、広くは知られていない。そして耳にしたのは1校だけだが今年の新入生から任意加入に踏み切った学校も有る。こういう状況で校外活動部を含めた特例免除や任意加入をガイドラインで打ち出せば、同様の対応を求める生徒や保護者が雨後の竹の子のように現れることは容易に想像される。全員加入を守りたい一派がいるんだろう。恐らく、生徒会則で全員加入化するひな形を示した系統の人々だ。「 学校外のスポーツ活動や文化的活動に取り組む生徒に配慮した取組を推進する」だけでは「部活動はその補完をする活動まで網をかけて練習時間抑制と休養日拡大をするから両立する余地は提供した」で止まってしまう市町村や学校がほとんどになるだろうと思う。先日のブログでも紹介したが敢えて再度紹介する。スポ庁のホームページに部活動ガイドラインのFAQが掲載されている。そのQ8「部活動は生徒全員が参加しないといけないのですか」そしてそのAnswer「各学校においては、生徒の自主性を尊重し、部活動への参加を強いることがないよう、留意しなければなりません。」スポ庁の公式見解であり、文科省・スポ庁の統一見解であろう。コレに則って生徒会を善導して会則改定(一応、お立場もあるだろうから…)で全員加入制を撤廃することてでこそ「 学校外のスポーツ活動や文化的活動に取り組む生徒に配慮」を実現するべきだと思うがいかがだろうか。
 なお、研究集会に参加された県内中学教員の方で、練習時間抑制と休養日拡大が岩手県版ガイドラインでは部活動を補完する活動(部活動に連動して加入させられる社会体育的なもの、詳しくは後述)まで含まれることをこの平藤理事長の話を聞くまで知らなかったという先生がおられたことを申し添えたい。このブログでも何度か触れたが、この件でのローカル報道は地元紙で部活が週休二日化され平日2時間・休日3時間に抑制されると報じられただけであり、詳細内容は岩手県ホームページを見なければわからない状況であったし、市町村版ガイドラインが策定されてからしか各学校では落とし込まない模様なのだ。各学校で落とし込みが始まったら職員室でも保護者間でも外部指導者・スポ少指導員からも後述する体協から派遣される指導員からも「こんな馬鹿なことがあるか!」と大騒ぎになること必至なのである。せめてスポ少指導員・体協指導員には体育協会ラインで事前にレクチャーしていただいて主旨・目的を理解浸透させてこの岩手県版ガイドラインに則った対応をリードさせていたたきたいところだ。間違っても21年前の旧ガイドラインの時のようなスリ抜け策を生徒や保護者、まして先生方にけしかけるようなことは自重させていただきたい。
 岩手県内の中学校教員菊池武彦先生からは部活動を補完する活動が2重3重の構造になっていることなどが話された。岩手県内のほとんどの中学で運動部と一部の吹奏楽部に「父母会練習」という延長練習スキームが有り、スポーツ少年団登録をしている事例も少なくないというのが私の認識だった。県版ガイドラインで練習時間抑制と休養日拡大に父母会練習とスポーツ少年団活動を含めるとされたことは評価していたのだが、菊池先生の学校では父母会スポ少による延長練習に引き続いて同じ競技の大人の団体が練習していてそこに中学生も参加しているというのだ。体育協会から指導者が来ているからか「協会練習」と呼称されているという。聞くところによると彼の学校ばかりでなく同様のスキームが複数の学校に実在しているそうだ。毎日では無いとしても中学生が放課後から継続して夜9時まで練習をしているのは異様であり、異常だろう。学校としても、顧問の先生も生徒に強いてはいないというが、部員間や保護者間で同調圧力が働くものだろうし、指導員であれば参加を求めるものだろうと思う。この協会練習というスキームはガイドライン策定会議メンバーで共有されて「補完する活動」として想定されたものだったのか?このスキームが有る学校やその市町村教委と市町村体協がガイドラインでは明文化されていないからと温存・放置してしまう可能性はないのだろうか?大きな危惧を感じている。なお、菊池先生は部員間トラブルが中学生活全般に与える影響を大変危惧されていた。全員加入制で有る以上、退部して未加入になることは容認されない。全員加入制であることの負の側面が大きくなっているというのだ。県版ガイドライン策定会議で「未加入容認化」が議論されることなく葬られてしまったのは罪深いことだと思う。
 宮城県の高校教員キャプテンネモ先生からは先生方の過酷な時間外労働・部活の大会での事務局負担、中学部活の実績が高校入試に影響する制度の問題、高体連・高文連の年間負担金が全生徒から徴収されていることが生徒を部活に加入させる理由付けになっていることなどをお話いただいた。全てがナニカガオカシイことばかり。体連・文連の負担金や各部の活動経費をPTA会費や生徒会費、さらには特別会計的なものが創設されたりしていて保護者から一律徴収した原資で賄うことは一定程度は仕方がないかもしれない。だが、だからといって全生徒に部活動を強制することは本末転倒な考えだと思う。大会運営を含めて実務をただでさえ多忙な現場の先生に頼り、中高生の家庭に経済的負担を強いることが前提の体連・文連のあり方も変わらなければならないのではないだろうかとも改めて感じた。個人的意見だが中総体・高総体と各々の新人大会はスポ庁・都道府県教委ラインの主催・運営に切り替えて、先生方の実働負担に頼らない開催方法に改めるべきだと思われる。
 参加者が40名弱であったことからパネルディスカッションではなく参加者を交えたグループ討議で意見交換となった。その中で東京からおいでになったお若い女教師の方が部活動で困憊していて仕事だけでなく日常生活がおぼつかなくなっている、洗濯すらできないと涙ながらに切々と語ってらしたのが切なかった。この先生を救うためにも、ガイドラインの時間抑制・休養日拡大を実効有るものにして生徒も先生もハッキリ言って保護者も部活漬けの生活から脱皮させること、部活動指導員の拡充や部活動の地域移行をすすめていくこと、望まない生徒と先生は部活的なものから解放することだろうと切実に思われた。
 終了後の懇親会を含めて、参加者の方々と語らいたかったところだが、スタッフ的な立場だと思うに任せなかったのが正直なところでもある。希望を感じた反面、新たなナゾが浮かび上がってしまった感、闇が深まった感も大きい。深掘りは進めるが、未来志向で改善を各方面に働きかけていきたいものである。
 私見ばかりになってしまったが、ひとまずのまとめとさせていただきたい。

https://senseiportal.com/events/46516
(SENSEI PORTALからもお読みいただけます、参考まで)

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村

2018年7月22日 (日)

岩手県版部活動ガイドラインの学校外活動への配慮って何なん?

岩手県版部活動ガイドラインに書かれた「学校外のスポーツ活動や文化的活動に取り組む生徒に配慮した取組を推進する」とは具体的どのような取組を各学校に求めるものなのか、全員加入制を撤廃させないのか、岩手県教委に質問したら内容はともかく早々にレスポンス良くお返事をいただいた。
 中学校における部活動は、地域や生徒の実情に応じて、各学校長及び設置者である市町村教育委員会において、その在り方について設定しているところであります。お問い合わせいただいたとおり「岩手県における部活動の在り方に関する方針」において「学校外のスポーツ活動や文化的活動に取り組む生徒に配慮した取組」を推進するよう示したところです。最近は、校外のスポーツクラブや習い事等に取り組む生徒に配慮した対応や、生徒の全員加入を含めた部活動の在り方について検討を始める中学校も見られますが、このような地域の受け皿のない学校もあることから、結果的に全員が部活動を行う学校があることも承知しております。県教育委員会といたしましては、学習指導要領に示される部活動のねらいについて各中学校に周知を図りながら、望ましい部活動の運営に向けた取組を進めて参ります。
 全員加入制を見直す動きは見られるが校外活動の受け皿がない地域では生徒全員が部活動をせざる得ないだろうということなんだろうか?校外活動を続けたい生徒の邪魔立てはしないようにするが、そうでない生徒は総動員して部活を維持したいということなのか?もしそうならだけど、部活動の持続可能性担保ってそういうことじゃないと思うんだよなぁ…
 スポ庁のホームページに部活動ガイドラインのFAQが掲載されている。Q8に 部活動は生徒全員が参加しないといけないのですかとあり、そしてそのAnswerは  中学校、高等学校の学習指導要領の総則においては、部活動は、「生徒の自主的、自発的な参加により行われる」とあるように、同好の生徒の自主的・自発的な参加により行われるものです。 
 こうした学習指導要領の趣旨を踏まえ、各学校においては、生徒の自主性を尊重し、部活動への参加を強いることがないよう、留意しなければなりません
 である。
 掲載された時期は岩手県版ガイドラインが固まった後だったから策定会議の関係者が認識しようのなかったとは言え「校外活動をする生徒への配慮」以前に生徒に部活動への参加を強いている岩手県内各中学高校の運用は学習指導要領に抵触しているということなのだ。
 愛知県豊田市の小学一年生が熱中症で亡くなるといういたましい事故が起きたが、学校関係での熱中症事例の多発を受け、スポーツ庁が各地方自治体版の部活動ガイドラインに猛暑時の活動禁止を追記するよう求めている。猛暑時の活動禁止はもちろんだが全員加入制の撤廃についても併せて岩手県版ガイドラインに追記し、県内各市町村及び各中学高校のガイドライン策定にも盛り込まれるよう指示すべきだと思う。
 県教委関係者、現役の先生方に限らず、御反論をお持ちになる方も多いだろう。岩手の学校部活は今のままで良い、子どもは中学2年生で新人戦に向けて頑張っている、全員加入でなくなって部員が減ってしまい大会に出られなくなったりでもしたらどうしてくれるのだ!」そう思われている方も当然おられると思う。岩手県盛岡市で8月5日(日)に開催される「部活動のあり方を考え語り合う研究集会 in岩手」で私をツルシアゲにお出でいただきたい。今のところ、大した人数の参加者にはなっていない。存分にお話しいただけると思う。
(配付資料等の都合上、事前にこちらのサイトで参加申込をお願いします…) https://kokucheese.com/s/event/index/519581/ 

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村

2018年7月17日 (火)

部活動のあり方を考え語り合う研究集会 in岩手まであと20日ほど

「部活動のあり方を考え語り合う研究集会 in岩手」まであと20日ほどとなった。部活動ガイドラインは開催地岩手県でも練習時間を平日2時間、休日3時間に制限し休養日を毎週平日1日と土日どちらか1日の計2日に拡大する県版ガイドラインが策定されたところだが、市町村版ガイドラインを策定して各学校に通知し、さらに各学校版ガイドラインを策定して生徒や保護者に説明してから実施されることになるから、猛暑が予想されているというのにこの夏休みの部活動には全く影響しないようだ。生徒たちが重篤な健康被害を被ることの無いよう、先生方には抑制的な活動、特に曇天でなければ日陰で体操する程度で練習を切り上げるような英断を望みたい。
 この三連休、中総体の県大会だったという先生方が多かったのではないだろうか。地方大会に出場することになるかもしれなかったから、8月5日(日)の「部活動のあり方を考え語り合う研究集会 in岩手」の参加申込を見送っていた先生方、結果はどうでしたか?過半の先生方は県大会で生徒たちと涙を飲まれたはず。大手を振って、コチラにおいでください。新幹線で大宮から盛岡には2時間、会場は盛岡駅から徒歩5分程度、研究集会後の情報交換会まで参加いただいても新幹線最終で首都圏にはお帰りになれます。夜行バスも複数社が運行しています。地元の皆さんと全国各地からお集まりになる部活改革派現役教員さんたちとで部活動の全員加入制・加入強制性や全国各地のガイドライン落とし込み状況など、部活動学会長の長沼豊学習院大学文学部教育学科長沼豊教授をはじめとする研究者の方々を交えて情報交換して、岩手県中高部活動の異常性を浮き彫りにしたいと思う。奮ってご参加いただきたい。詳細・参加申込はこちらのサイトにて…
 ところで、この岩手県版ガイドライン、練習時間制限や休養日拡大の対象は学校の部活動だけではない、なんと「部活動を補完する父母会やスポーツ少年団等の活動も、休養日や活動時間の規制の対象」になっているのだ。岩手県教委としては大英断と言えるだろう。だが、このことはあまり話題になっていない。岩手県教委も記者発表の際に強調しなかったのであろう、地元紙岩手日報では部活が週休2日になることぐらいしか報じられなかった。学校現場で生徒や保護者、部活を補完しているスポ少のコーチなどに説明が始まると大反発を喰らい大混乱になる懸念がある。実施には波乱含みだと思う。いずれにしても夏休み明け、大反発・大混乱・大波乱を思えば本格実施は年明けになるような気もするが…。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村

2018年7月10日 (火)

どうなる一関市の中学部活ガイドライン

新聞紙面が甲子園一色になる時節が近いが、中学高校の部活動は大きな変革を迫られてもいる。

 岩手県教委が6月に策定した部活動のガイドラインは3月にスポーツ庁が策定したガイドラインよりも踏み込まれたものになっている。岩手県内のほとんどの中学の運動部と一部の音楽系文化部にある育成会活動や父母会練習という枠組み(しかも大半はスポーツ少年団に登録しているほか、一部は総合型地域スポーツクラブに登録している)での練習についても本体の部活動の練習と合算して練習時間を平日2時間、休日3時間に制限し、休養日を毎週平日1日と土日どちらか1日の計2日に拡大しているのだ。
 実際に各中学校で実施されるのは市町村教委が市町村版ガイドラインを策定してからとなるが、これまで育成会活動・父母会練習の枠組みで部活動強化を競ってきた先生方、一部の保護者、先述した中学生中心のスポーツ少年団や総合型地域スポーツクラブを運営してきた地域の方々からは大きな反発が有ることと予想される。
 信じていただけない方も多いが中学高校で部活動加入が強制されるのは岩手県ローカルルールだ。文科省が昨年全国調査したところ同様のルールとなっている中学校は3割に過ぎない。
 加入の強制が禁止されるのであれば本体の部活動だけの練習時間抑制・休養日拡大でも良かったようにも思うが、県教育長は一関市大東町大原、県中体連会長は一関市花泉町金沢、ともに一関市出身のお二人が関わった岩手県版ガイドラインでもあり、少なくとも一関市教委・一関市立中学校による中抜きや先生・保護者・地域住民によるすり抜けは慎まざる得ない・慎ませざる得ないだろう。今後の推移を注視していきたいと思う。

「部活動のあり方を考え語り合う研究集会 in岩手」まであと25日ほどとなった。地元の皆さんと全国各地からお集まりになる部活改革派現役教員さんたちとで部活動の全員加入制・加入強制性や全国各地のガイドライン落とし込み状況など、部活動学会長の長沼豊学習院大学文学部教育学科長沼豊教授をはじめとする研究者の方々を交えて情報交換して、岩手県中高部活動の異常性を浮き彫りにしたいと思う。奮ってご参加いただきたい。詳細・参加申込はこちらのサイトにて…
 

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログへ
にほんブログ村

2018年7月 3日 (火)

一関市の中学部活、そして岩手県の部活動ガイドライン

今年の6月は一関市議会で中学部活に関する質疑が有ったり、岩手県教委で部活動ガイドラインが決まったりと、中高生の部活動に新たな懸念と希望との両方を感じた月であった。
まず一関市議会の質疑から紹介したい。
 市議会で中学部活の開設数、育成会活動や父母会練習と呼ばれている「闇部活」(オイラの勝手な呼称)の活動について質問に教育長先生の御答弁…
・市内の中学の部活の総数、運動部が127、文化部が27、合計154。
・その84%に育成会活動などが有るんだって。
・中学生が参加しているスポーツ少年団は30団
・外部指導員を委嘱している部活動は75%
・各学校の部活開設数は最多14部・最少4部

いろいろ逆算すると育成会活動などが有るのは129か130、運動部の総計より2~3多い、吹部か音部だろうけど、ドコの中学だべ?40年前に吹コン予選かなんかで千中に行った(運動音痴の不器用少年だったからサ、消去法で吹部に入るしかなかったのサ、人並みにやれるわけは無いので、邪魔者だったろうけど…)ら、廊下にスポ少登録証がズラ~っと貼ってあって吹部までスポ少になっててナンジャコリャだったけど、今もそうなんたべが…。いずれにしても、少なくとも運動部に入ったら延長練・夜練・休日練で休みらしい休みは無いってことですな、一関市。生徒も親も、もしかしたら顧問の先生も…。そして、そのうち30団はスポーツ少年団にも登録していて一関市から体協を通じて助成金が出ているけど違いはそれだけ?外部指導員が入っている部活は育成会活動などより少ないから育成会活動の指導者はほとんど部活動の指導にも入っているということでも有るのだろう。学校としては育成会活動などまでは強制しないというものの指導者から父母会から上級生・同級生からの同調圧力で「自分は部活だけ」というのはナカナカ難しいだろうねぇ、レギュラークラスになればなるほど。軟式テニスでさえペアマッチだし…。質問した議員さんは「学校によっては4つしか部が無い、生徒たちに4つで我慢させて良いのか?教科担任制が取られる中学校が現在の各学校規模で真っ当な教育ができるのか?統廃合を促進して学校の規模を大きくしなきゃならないだろう」と語気を強めていた。一関市は部活を理由とする学区外通学は認められていない。学区の中学にやりたい競技の部活が無いからと虚偽転居して学区外通学をする生徒が後を絶たないらしい。4つしか部が無い学校って運動部のみで男女各2つだったと思う。オイラの母親の母校だ。オイラも3才まで暮らしてた学区だ。父親があのままマスオさん生活を続けていたら、オイラはどれほど苦しんだだろうか…。学校統廃合は年単位で時間がかかる。質問した議員さんもおっしゃっていたが再編案を市民に呈示して議論のまな板に載せるべきだと思う。それを待ってもいられない状況でもある。統廃合に先行して、部の組成単位を複数校合同化(神戸市の拠点校方式が類似例か…)、競技や文化活動によってはさらに大括りにした地域部活化(先進事例は静岡県磐田市のラグビーと陸上、同県掛川市の合唱・声楽と演劇)すべきではないかと思う。統廃合の組み合わせを縛らずに。
 一関市議会ではもうお一人、部活に関係する質問をされた方がおられた。市内各中学校が生徒会則で部活加入を強制してるのを市教委が働きかけて改善しないのかという質問だったが、
「部活動は生徒会同様に生徒の自主的主体的なものだから生徒会活動の中に位置づけられてるのは妥当な形式。生徒会活動全般に学校の方針を生徒会に伝えて話し合わせて活動させている」って言いくるめちゃったよ、教育長先生…。生徒個々人がが自主的自発的に取り組むべきものだけど教育長先生たちが生徒全員に強い続けたいものはナンでも生徒会則で規程化して生徒の主体的総意であるかのようにして生徒にも親にもさらには先生方にも文句を言わせないようにしてきたんでしょ、部活の全員加入が最たるもの。質問した議員さん、もうちょっと食い下がって欲しかったなぁ。教育長先生は全員加入は昔からのことだから変えたくないというお考えのようで、さすが(イヤミで言っています…)は元一関市校長会長。まぁ、どこの市町村教委もそうなんだろうけど。もしかして県中体連と県校長会から任意加入化転換阻止で協力を求められてる~?華麗な論点ずらしが成功して、さぞ御満悦のことだろう、あ~あ!先生方の働き方についてもしきりに第2第4日曜日の休養日完全実施を話していたけど、それだけではその2日間しか休んでいない先生が少なからずいるんだろうし、育成会活動・父母会練習・中学生スポ少にまでフル参加している先生(させられてる先生も…)だと休んでないでしょ!
ガイドラインどおり休養日を拡大するかどうかは県教委で止まっちゃってるし、全員加入制は県教委のあずかり知らないところでなされている(アタイはグルだったんだと睨んでいる、60年も前のことだけどサ!)ので言及しないスタンスを県教委は崩さない。市議会は市教委に県教委の指示どおりにヤレとしか迫れないし、ガイドライン強化には反対する議員がいるかもしれないナ…

 と、思っていた数日後、岩手日報でこんな報道が…。岩手県教委が重い腰を上げた?のかと思ったら、休養日が増えるとは言え週末かどうかも開始時期も不明、どうせ育成会活動とかが練習するから変わんないじゃん!しかも全員加入は言及無しだし…と、その時は思ったんです。でも…

中学部活、週2以上休み 18~20年度県教委プラン

IWATE-NP.CO.JP
 県教委は20日、中学校の部活動で週2日以上の休養日設定や、タイムカードの導入な...
 岩手ケンミンの皆さん、岩手日報では部活の時間制限と休養日拡大としか報じられなかったけど、県庁のホームページを見たらこんなことまで制限されてたんだ。受け入れらるかい、コレ。その部活育成会や父母会やスポ少の関係者(推進してきた保護者や地域の人たち)や部活に積極的な先生方が素直に受け入れられるシロモノとはとても思えない。部活本体だけの規制にして、この機会に全員加入制を禁じられたほうが受け入れやすかったのでは?アタイの周りではこの内容はまだあまり広まっていないようで大騒ぎになってる様子は無いみたいだけど、広まりだしたら市町村教委と各中学校は火ダルマになるんじゃねーの?おそろしや~

岩手県における部活動の在り方に関する方針(6/25発表)

部活動を補完する父母会やスポーツ少年団等の活動も、休養日や活動時間の規制の対象にしている点が特徴です。

PREF.IWATE.JP

 このツィートをされているのは日本部活動学会会長で学習院大学文学部の長沼豊教授、この方は一昨年来、学校部活動の研究集会を重ねてこられ、部活動学会の立ち上げに繋げられている。これまでの研究集会は東京目白の学習院大学キャンパスのほか、大阪と名古屋という大都市で開催されてきたが、今夏、岩手県で開催されようとしている。全員加入制も部活動に連動する育成会活動などの社会体育的なものが有るのも岩手県だけではないけど、そのどちらもが全県的に定着している岩手県は言わば「全員加入制のメッカ」(言い出したのはアタイだったような…)、その岩手県で研究集会を開催するのはこの問題に焦点を当てつつ先生方の働き方改革と併せて全国に拡散していきたいとの長沼教授の思いからだ。大学教授の研究集会というと大学の先生や院生・学生ばかりなのだろうと思われる人が多いかもしれないが、ざっくり言って、ツィッターで様々な発信をしている現役の先生方が多数お集まりになり、アタイみたいな一介の友だちのいない保護者までが加わって(アタイなんて高卒のオジサン…)部活動の現状を憂い、解決策を模索している。現状を憂いてるヒマがあったら、我が子の部活を強化しろという保護者の方、我々を論破するためにお出でいただくのも大歓迎である。参加してその思いをぶつけていただきたい。

KOKUCHEESE.COM
第4回 部活動のあり方を考え語り合う研究集会 in岩手 テーマ「部活動のこれからを考える ~部活動の課題と展望~」 期日:2018(平成30)年8月5日(日)13:30~16:30 場所:アイーナ いわて県民情報交流...

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村

2018年6月 7日 (木)

部活全員加入制は岩手県全体のルールなのに「部活は生徒の義務ではない」って県教育長に言わせてる県教委…

「本県の運動部の活動時間は、全国平均に比して多いという状況にはありませんが、部活動時間に続けてスポーツ少年団活動等を行っている事例もありますので、より踏み込んだ本県の実態を把握するため、現在、通常の運動部活動後に行う活動の実態を調査しております。部活動は生徒の義務ではなく、生徒の主体的な判断で行う教育活動の一環として、スポーツや文化芸術の能力を一層育む意義のある課外活動でありますが、適切な休養を伴わない行き過ぎた部活動は、生徒の心身の健全な発達や自立的な家庭学習等への妨げにもつながる…」
 これは岩手県議会平成29年2月議会での岩手県教育委員会教育長 高橋嘉行氏の答弁である。事務方が作文した答弁書をお読みなのだとしても部活動は生徒の義務ではなくとはよく言えたものだ。大学卒業後に県職員上級組で採用されて事務方にお勤めだとそういう認識になるものなのか?一関一高卒だということだから一関市かその周辺市町村で中学時代を過ごせば「部活は強制」だったはずだし、ご自身のお子さんが大学附属中や私立中で学ばれない限りは同様の経験をしているはずなのに。部活動に引き続いてスポ少などが行われている事例はご存知のようだけど。あっ、これも事務方が作文した答弁書読んでるだけかもだが…
 質問したのは元岩手めんこいテレビアナウンサーでもある千葉じゅん子県議
「本県の中学校の部活動において、教員、指導者、生徒、保護者の負担や役割が大きくなってきていること、特に運動部系では、過密スケジュールにより生徒が疲れ、授業についていけない状況があることは、去年の決算特別委員会の折にも指摘させていただきました。教育委員会の答弁では、学校と保護者の間で情報の共有がなされていて、改善については各学校で取り組んでいるということでしたが、保護者の間からは、その改善は必ずしも十分ではないという声が上がっています。休日の遠征や練習試合に保護者が駆り出される場面も多く、特に働いている保護者の場合、付き添いのために仕事に影響が出たり、精神的な負担を感じるといったことが起きているようです。土日も部活指導に明け暮れる先生方からも、学力向上のための取り組みに専念できないという声が寄せられています。本県の中学生の学力向上の取り組みに対する効果がなかなか上がらないのには、こうした部活動の実態が少なからず影響していると感じていますが、県では、こうした中学生の部活動と学業の両立のバランスについてどのように把握しているか、また、把握していない場合は実態調査も含めた対応が必要と考えますが、教育長の認識と方針をお聞かせください。」
 ご自身のお子さんは今年の4月に中学生になったご様子なので、この質疑の当時は小学生。それでもお兄ちゃんやお姉ちゃんがいるママ友さんから、そのママ友さん自身が中学生の頃に比べて部活が長い(父母会練習やスポ少によるもの)、大会遠征が多い、親の実働負担が多すぎる…などの声をお聞きになっていたのだろうと思う。千葉じゅんこ県議ご自身が中学生ママになられ、一緒に進学された同級生ママたちが感じられた戸惑いも含め、ご自身の感慨はいかがだろうか。
 部活動加入を生徒全員に強制する全員加入制は他都道府県でも実例があり、昨年、文科省が抽出とはいえ全都道府県の中学校に調査したところ、3割程度の中学校で全員加入制が残っているという。岩手県教委は県内中学生に部活加入を強制した記録も記憶も無いそうだが、昭和30年代に岩手県中学校長会申し合わせで県内全市町村立中学校が全員加入制で足並みを揃えてしまい、各市町村教委の教育長はOB校長であるから是認姿勢で「強制するかどうかを各中学校長に委ねて対応させている」(変な言い回し…)としつつ「全員加入が望ましい」とまで議会答弁で強弁する教育長先生もおられる。

■第4回 部活動のあり方を考え語り合う研究集会 in岩手 を開催

 8月5日(日)には学習院大学長沼研究室が盛岡市アイーナ8階で「部活動研究集会in岩手」を開催される。全員加入制は全国的な大問題だけど岩手県はそのメッカ、そこから全員加入制を崩して、全員加入制に苦しむ生徒と保護者、そこから波及する全員顧問制に苦しむ先生方を救いたいという思いから、長沼豊教授が東京・大阪・名古屋と大都市で開催してきた研究集会を岩手に持ってこられた。長沼教授とともに日本部活動学会に名を連ねておられる全国各地の大学の教授、准教授の方々、いわゆる部活改革派と呼ばれるような学校現場の先生方が全国各地からお集まりになるだろうと思われる。高橋嘉行岩手県教育長や千葉じゅん子県議をはじめ、県教委の方々や県議会議員にもご参加いただいて、岩手ローカル事情の異常性を認識していただきたいと思う。県中学校長会、県高校校長会、県中体連、県高体連、県高野連などの方々にもお出でいただいて、議論に加わっても欲しい。そして、全員加入制はドコが決めたルールなのか、ご発言いただけたら嬉しい。県教委と両校長会と両体連との三つどもえでケンカになるだろうけど…
 現役の先生や元教員の方、保護者の皆さん、教員を志望しているいないに関わらず学生・生徒の皆さんもご参加いただけます。事前に長沼研究室のHPからのリンク先で申し込みください。前日の朝までドタキャンOKなのでご関心の有る方はとりあえず申込ましょう!

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログへ
にほんブログ村

2018年5月31日 (木)

岩手県はこうしたら~ 中学校の部活動ガイドライン

3月にスポ庁が制定した部活動ガイドラインって岩手県教委で止まってて市町村教委や各中学校には下りてないらしいじゃん、もしかして今まで月2回だった日曜練習禁止を毎週土日どちらか休みにしなければならないとか、父母会やスポ少の練習も含めて抑制しなけりゃないとかで、困ってんじゃないの?父母会とかスポ少とかが抑制してくれるわけないじゃんかぁ、学校に部活のほうで大ナタ振るわせるしかないと思うよ~。だからサ、こういうのはどう?
・父母会やスポ少で「夕部」や「夜部」をする日は放課後の部活を禁止すれば~。
・今でも土日どちらかは父母会やスポ少がやってるから土日祝の部活は禁止すれば~。
・父母会やスポ少が土日両方とも練習したら週明け2日間、土日祝3日間とも練習したら週明け3日間、部活禁止すれば~。この部休日に夜部をしたら翌日も部活禁止すれば~。
・朝練ってのもやってる学校も有るしやってない学校も有るしで、ある意味不公平じゃん。数年前に長野県がやったように岩手県も朝練は禁止すれば~。先生たちの出勤時刻前なんだし~。
・部活をやらずに学校外のスポーツ活動をするのを容認して校外活動部を作ったり、そういう生徒に部活を免除している学校も有るらしいじゃん。去年、文科省が全国調査したら全員加入の中学って3割まで減ってるっていうしさぁ、この際、全員加入制っていうのも禁止すれば~。でも、県教育長に「中学校の部活は強制では無い」って議会答弁させちゃってるらしいから県教委は禁止令を出せないかぁ~、だったら県中学校長会に禁止してもらったら~。そもそも60年前の県中学校長会申し合わせで全校強制加入になったらしいからサ、責任とってもらえば~。

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログへ
にほんブログ村

2018年5月28日 (月)

部活動ガイドライン~岩手県の対応は?

 まもなく5月も終わる。スポ庁が3月に全国通知した部活動ガイドラインを早々に市町村や各学校に落とし込みした都道府県もいくつか有るようだが、岩手県教委からはまだなんのお沙汰も無いらしい。6月半ばには中総体地区大会、期末テストを挟んで7月には県大会が有る。各学校で具体的に対応させるのは2学期にしようとしているのか、はたまた、来年度からなのか?
 ガイドラインには将来的な地域移行を検討せよとも謳っているから、ほとんどの運動部に育成会活動・保護者会練習など(なかにはスポーツ少年団や総合型地域スポクラのいずれか、あるいはその両方に登録しているケースも…)という闇練習ツールが有り、無休日長時間練習が常態化している学校ばかりなので、それをどうにかしようと検討が暗礁に乗り上げているのかもしれないけど、とにかく、純粋に部活動としての練習だけでもガイドラインどおりに「平日2H・休日3Hにして平日週1日と土日どちらかを休養日にする」ことだけでも先行実施したら良いのに…
 それだけやったって、どっちみち育成会活動が延長練習やら夜部やら休日練習やらをするから何にも変わらないだろうけど、部活動は県内全校全員加入でも育成会活動などは一応任意でしょ。良くも悪くも空気読まない家庭は参加させないよ。
 長野県が朝練禁止したときみたいに、育成会活動などの練習も含めた練習時間抑制を一気にやろうとしたら、そうとうな反発が有ると思う、顔が広くて声が大きい保護者と部活至上主義教師から。だから、小出しにしていくのも作戦だと思う。2学期になったらなったで9月に新人戦。1学期のうちに落とし込まないと2学期頭初からは実施できないし、2学期頭初に落とし込まないと新人線終了後にも実施できない。学校ってそういうとこじゃない?
 で、育成会活動なんかのほうはどうすんの?なんだけど、育成会活動などのほうが抑制してくれるわけないので、部活側で大ナタを振るっていくしかないと思う、まぁ、段階的に。育成会活動とかのほうが夜部やる日は放課後練習はやらない、育成会活動とかのほうが土日どっちかやるんだったらその週末は部活をしない、育成会活動のほうが土日両方やってしまったら部活を週明け2日間やらない…。そういう風にやってけないかなぁ…。
 そして最終的には地域移行。育成会活動とかの組織に自治体教委が有償で委託するスキームをしっかり制度設計していけば実現できるだろうと思う。コレには数年がかりだろうけど方針として打ち出しておくことが肝要だと思う。
 ところで、加入強制性・全員加入制の問題。なんてったって市町村立中学校全校が全員加入制の筆頭県ですから、いつまでも避けて通ることはできないと思う。ガイドライン検討会議の議事記録を見ると、全員加入制の学校が全国調査で3割出てきたって紹介はしてるけど、言及している委員はいないことになっている。妹尾昌俊氏は「私は話したよ」って言ってるけど。発出されたガイドラインにも関係する文言は見られない。おそらく、岩手県教委は「当県は加入率が高いだけ」というスタンスを崩さず、何らの指示もしないつもりだろう。いったい誰が言い出せば県教委は加入強制性排除・全員加入制禁止に転ずるのだろうか?

長沼豊の研究室へようこそ!

 8月5日(日)には学習院大学長沼研究室が盛岡市アイーナ8階で部活動研究集会in岩手を開催する。全員加入制は全国的な大問題だけど岩手県はそのメッカ、そこから全員加入制を崩して、全員加入制に苦しむ生徒と保護者、そこから波及する全員顧問制に苦しむ先生方を救いたいという思いから、長沼豊教授が東京・大阪・名古屋と大都市で開催してきた研究集会を岩手に持ってこられたのである。 いわゆる部活改革主義者さんたちだけでなく、岩手県の全員加入制と育成会活動で中学生全員を無休日長時間練習で鍛え上げてきた自負をお持ちの先生方、常勝軍団を育て上げている地域指導者や育成会活動などの主軸になっている保護者の皆さんにも是非とも参加していただいて議論を戦わせていただきたい。参加には事前申込が必要、長沼研究室のHPからのリンク先で申し込みいただきたい。

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログへ
にほんブログ村

2018年5月 8日 (火)

卓球部人口が増え、ゆるスポ化する高校って…

 5/7㈪、岩手教育会館のこけら落としで行われた名古屋大内田良准教授講演会を聴講。内田准教授の講演は2月に陸前高田市で行われた岩手民主教育フォーラムで、3月に学習院大学で行われた日本部活動学会年次大会で、聴講しているので、新しい内容としては内田准教授が調査された部活顧問就任の任意度ぐらいだったと思う。ちなみに中学教員の半数程度はできれば部活顧問をやりたくないという思いでおられ、積極的に部活顧問をやろうという先生ばかりではないのだということだった。NHKドラマやけ弁でも再現されていたが部活顧問をするだけで退勤時刻は過ぎ去り、放課後にできたであろう仕事が部活を終えて生徒が帰宅した後の夜間帯にせざるをえないものだ。そのようになることを折りこんで希望し、部活顧問をしている先生ならば構わないかもしれないが…

 講演後の質疑応答で「勤務していた高校では卓球部人口が増えてきて十分な練習スペースが取れないためか卓球台の横幅からはみだすような球を返せない生徒が多い。生涯スポーツのようなレベルになってきています。」みたいなお話しをされた高校の先生がおられた。オリンピックや世界選手権などで日本の若手選手が活躍しているから人気があるのかもしれないけど、穿った見方をしてしまうのは私だからか。私の見立てはこうだ。
小学校のスポーツ少年団は野球・サッカー・ミニバス・バレーの4競技が多い。岩手県の中学校は言わずとしれた部活全員加入制、中学生になるとそのまま野球部・サッカー部・バスケ部・バレー部に入部する生徒が多く、スポ少をやっていなかった生徒はテニス部か卓球部に入部する生徒が多い。運動が苦手でも学校に運動部しかなかったり親が文化部入部を許さなかったりすれば卓球部を選択するもののようだ。そして、岩手県の公立高校は一年生一年間全員加入である。そもそも運動が苦手だったりゆるスポ志向の生徒が卓球部で中学時代を過ごし、高校でも卓球を続けているのだから、高校卓球部がゆるスポ化し始めているのではないだろうか。そんなふうに思うのだが、思い込みが重すぎますかねぇ…
 ということで、ゆるスポ化する高校の運動部が出てきたことは悪いことばかりでは無いかもしれないけど、中高ともどもの「全員加入制」の弊害ではあるんじゃないだろうか?というのが今日の思いである。
にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村

2018年4月10日 (火)

部活動育成会活動で保護者間トラブル、罪深い全員加入制を今すぐ撤廃せよ、岩手県!

 岩手県はほとんどの市町村立中学のほとんどで運動部のほとんどに育成会活動と称して部ごとに結成されている保護者会の管理運営で夕方の延長練習・夜間帯に集まり直して行う夜間練習などが実施されている。スポーツ少年団や総合型地域スポーツクラブのどちらか中には両方にダブル登録しているところもある。公費助成など何らかのメリットがあるからだろうがダブル登録はどうかと思う。それはともかく、これら保護者会組織が土日の部活動を過剰に盛り立て延長練習・夜間練習と合わせて保護者の実働負担を強要し、保護者の職業や家事介護育児への影響が無視できない状況でもあるようだ。実は最近、この保護者会活動に端を発した保護者間トラブルを聞いてしまった。部活動の価値観には個人差が有るものであり、学校が設定した部活動時間や休日活動の範囲で終始して欲しい親子もいるだろうし、全員加入制のために消極的選択でその部に入部したような生徒とその保護者に至ってはなおさらで有るはずだ。
 小学生のスポーツ少年団活動も盛んな土地柄で、中学に進学したら小学生スポ少と同じ競技の運動部に入部する生徒がほとんどなのだが、そのためか中学の各部保護者会と小学生スポ少とが一体化しているかのような様相も呈している。小学生スポ少で競技を始めていないがための中1ギャップが親子を襲うかのようだ。日中帯で終始する仕事、㈪~㈮で終始する仕事ばかりではない、医療や介護、販売や飲食業界であれば曜日は関係無い、週末や夜間が稼ぎ時であったり、ニーズがあったりするものだ。そういう職業の親たちが小学生のうちから子どもたちに少年団活動にアクセスさせるのは困難だし、要介護の家族がいたり幼少の兄弟がいたりすれば、さらに親自身がシングルであったりすれば…ということになる。中学生になって部活をしなければならない(岩手県の市町村立中学は部活動全員加入制なのだ…)といっても延長練習・夜間練習・休日練習まで強いられて親の実働負担まで強いられるのはあまりに厳しい。
 中学生自身も本当はやりたくないのに全員加入制だから仕方なく運動部に入部しているケースもある。運動部しか無い学校も有るし、文化部は有っても吹部しか無くてしかも女生徒の城と化していたりということもある。ソコソコの人数規模の中学でも運動部に入部せざるえないのが実情のようだ。そしてほとんどに保護者会組織があって育成会活動という仕組みで無休日長時間練習を強いられてしまう、新しい部活動ガイドラインが徹底されたとしても…。ちなみに吹部でも保護者会組織が延長練習などを運営している学校も有り、全土日祝、昼夜2回保護者が炊き出しをして早朝から夜までの超長時間練習をしている事例も聞く。
 どうだろう、事実上は無休日長時間の部活動が継続し、そこに保護者の実働負担が強いられ続けるのであれば、昭和三〇年代から続いてきた中学生部活動全員加入にピリオドを打つわけにはいかないだろうか?
 おりしも、幼少期からスノボを続けてきた高校生が平昌冬季オリンピックで4位に入賞したり、ポルダリングで国際大会に出場した中学生が高校生になったりしている岩手県である。フェンシングや競技スキーでも国際大会に出場している中高生もいる。ここ数年来、野球ならリトルシニア、サッカーならクラブチームに活躍の場と育成機会を求めている小中学生も少なくない。学校部活にも参加しなければならないのでは、家計負担も二重となるばかりか、平日の放課後や土日のどちらか半日程度の部活動だけではなく無休日長時間練習となる育成会活動などまでやらなければならなくなり、保護者の実働負担まで求められてしまうのでは厳しいはずだ。生徒の将来の芽が摘まれてしまってはいないのだろうか。
 一方、相対的貧困という新しい概念での貧困が社会問題化してきてもいる。抑制気運が高まる部活動だけならともかく、育成会活動という仕組みで無休日長時間練習とそれに伴う保護者の実働負担によって、生徒自身の時間だけでなく家計にまで大きなウェイトがのしかかるようでは、時間と経済力の喪失で中学時代の貴重な学びの機会を失うことに繋がりかねない。まして保護者間トラブルにまで発展した事例も有るのだ。弱い立場の家庭を追い込んで不登校などに発展しないとも限らないだろう。
 既に各中学校で新一年生を迎え、当然のように全員部活動に入部することを厳命されているだろうが、実際に入部して活動するまでにはまだ2~3週間ほど有る。岩手県教委は全員加入制にSTOPをかけよ。県教委は「中学生の部活は強制ではない」と教育長に県議会で答弁させたり「県教委は中学生に部活動を強制していない」と県民の問い合わせに回答したりしていて、この問題が存在していないかのように振る舞っている。しかし、学校現場から往復切符で事務方にいる先生方をはじめほとんどの職員は実態をご存知のはずだ。全員加入は各学校生徒会則によるもの、育成会活動などは地域と保護者がやっているもの、表向きはそうだろう。育成会活動などの組織はあまりにも定着していて抑制は効かないだろう。新しい部活動ガイドラインを岩手県で実施しても実効は無いのだ…

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村

より以前の記事一覧

他のアカウント

2018年8月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

にほんブログ村ブログパーツ

  • にほんブログ村ブログパーツ

最近のトラックバック