2024年2月16日 (金)

岩手県の中学部活は「参加を義務付けたり活動を強制したりしない」になったと言われているが…

部活動への参加を義務付けたり活動を強制したりしない…平成30年の運動部ガイドラインFAQと文化部ガイドライン本文で述べられている文言であり,ほとんどの都道府県・政令指定都市版ガイドラインが追随しているものの,未だに市区町村版ガイドラインのほうでは必ずしも盛り込まれずにいるようであるし,各学校での実運用においてはなおさら怪しいのが実態のようだ.

戦後の新制中学校発足以来,数十年にわたって全員加入制=強制全員入部制が続いていて「全員加入制のメッカ」とまで呼ぶ人もいた岩手県でも同様で,新入生が入部しないことや2~3年生も含めて中途退部することが許容されてきていることは確かなのだが,やはり全校がそのような状況になっているわけでは無く,結局,強制が続いしまっている中学校が少なからずあるらしいのだ.

  1. 学校外の団体で活動している生徒には入部を免除している
  2. 学校外の団体で活動している生徒には「校外活動部」に所属させて実質的に部活を免除している
  3. 全員にいずれかの部に所属させているが学校外の団体で活動している生徒には活動を免除している
  4. 全員にいずれかの部に所属させ活動させているが学校外の団体で活動があるときは優先させている

学区の中学校はどれかに当てはまってはいないだろうか?だとすれば,文科3省庁や岩手県教委のガイドラインに抵触しているのだ.先月27日に岩手県公会堂で開催された「中学生スポーツ文化活動セミナー」でやり玉に挙がってしまった北上市は始まろうとしている市議会に備えて市立中学校各校の実運用をのリスト化しておかれるべきだろう.

「えっ,校外活動部ってのが有ればオッケーだって校長が言ってたぜぇ」という皆さんが少なからずおられるんじゃないだろうか?それは,きっと,盛岡市立厨川中学校の校外活動部が「好事例」として紹介されているからだと思う.だが,この中学校の校外活動部は学校外の団体で活動している生徒だけでなく,学校の部活動に入部したくない生徒や入部していたけど退部した生徒にも門戸を開いたのだ.こういう手法であれば国や県の方針に合致するという事例として紹介されているのである.校外活動部が有ったって学校外の団体で活動している生徒(しかも週3日以上活動している団体に限定されるのが通例らしい…)にしか入部させないのではダメなのだ.校外活動部が地域移行の一態様だと考えている学校も有るらしいのだが,複数校から生徒が集まっている団体を地域クラブ活動に委ねられないか検討したいのだとしても「校外活動部」という仕組みに拘られるのは悪手になるだろうし,生徒や保護者の混乱を招くものだ.同様に学校外の団体で活動している生徒には入部を免除していて未入部の生徒がいるのだからガイドラインに抵触しないという考え方も誤りだ.

まして,とにかくフツーの部に入部させつつ学校外団体の活動を優先させるのでは,現行のガイドラインにあまりに遠いし,実際には部活・父母会スポ少・闇練習を休ませてもらえずクラブチームの大会にさえ出られないケースまであるらしい.「参加を義務付けたり活動を強制しない」どころか平成30年制定時の岩手県版ガイドラインに有った「学校外の活動に取り組む生徒に配慮する取組の推進」にすらなっていない.

4月に中学生になる子たちに中学校説明会が開かれている時季だ.部活が強制であるかのような説明が繰り返されていないことを願いたいが,仮にそうであったとしても,彼らには「部活動への参加を義務付けたり活動を強制したりすることがないよう」であってほしい.「入部はさせても学校外の活動があるときは優先させる」はもちろん,学校外の団体で活動している生徒の入部免除・活動免除ではガイドライン等に抵触するものだ.北上市はもちろん,県内他市町村も同様にお願いしたいものである.

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2024年2月 8日 (木)

全員加入制が続いている北上市の中学部活、市議会議員は質問通告を!

先回の記事で取り上げたとおり、1月27日(土)に県公会堂で開催された「岩手県地域スポーツ・文化活動セミナー」でシンポジウムに招請されたミューズコ-ラス隊の千田優子副会長が発表した内容により、中学生隊員は学校の部活動と掛け持ち(6校中2校は校外活動部だとはいえ…)しており、実態上、部活動の全員加入制が継続していることが明らかになった。岩手県では戦後の新制中学校発足時から数十年にわたって中学生全員に部活動を強制されてきたのだが、平成30年のスポーツ庁による運動部ガイドライン制定以来、岩手県でも各市町村でも同ガイドラインの地方版である「部活動の在り方に関する方針」の制定、その後の文化庁による文化部ガイドラインの制定と文化部ガイドラインの内容を具備する県版・市町村版の改定によって、部活動の休養日拡大と練習時間抑制だけでなく平成30年12月の県方針制定時に学校外の活動に取り組む生徒への配慮(当該生徒の入部免除あるいは校外活動部による実質上の部活免除を求めた)、令和元年8月の県方針改定時に文化部ガイドライン本文中の文言「部活動への参加を義務付けたり活動を義務付けたりしない」を盛り込んで任意入部制への転換を求められていたのである。最後の最後まで抵抗して令和5年度まで先延ばししていた県南端某市とは大違いで北上市の部活動の在り方に関する方針も同様の改定を翌年には実施しており、各学校も任意入部制への転換は既に終わっているものと推量していた。北上市の教育長は令和4年12月の北上市議会で次のように答弁している。

市内中学校では部活動への参加を推奨しつつ、義務づけたり、活動を制限したりしておらず、各学校の方針にのっとった部活動が実施されております。

ところが同年4月から上野中・飯豊中が校外活動部の対象にミューズコーラス隊を加えた程度で、残り4校の生徒たちは一般的な部活動にも所属しながらの言わば「掛け持ち」が続いているのだ。一体どういうことなのか?

・各校版の部活動ガイドライン「部活動に係る活動方針」が県方針・市方針に追随したことを確認したので実運用はあえて問わないでいるのか
・学校版ガイドラインを最新の県方針・市方針に追随させはしたが先ずは各校の実運用を平成30年制定時の岩手県方針のレベルである「学校外の活動に取り組む生徒に配慮する取組の推進」(学校外で活動する生徒の入部免除か校外活動部)を各校に求めているのか
・県から好取組事例として盛岡市立厨川中学校の校外活動部が示されているので、校外活動部さえ有れば、あるいは学校外で活動する生徒たちを入部免除すれば、県が求めている「部活動への参加を義務付けたり活動を義務付けたりしない」に合致すると判断しているのか

これらのスタンスをお取りなのではないかと思う。それとも校長会・中体連から実運用については目をつぶってくれと要望されたのでありますか?教育長!

2月から3月にかけて市議会が開催される。3月には市議会議員選挙も有るということなので、現状を是とする人たちと懇意にしている議員にとっては質問しがたいこととは思うけど、ミューズコーラス隊を応援したい議員さんも少なからずおられると思う。この年度末の議会で誰も質すことなく閉会してしまったら。現状を議会も追認したことにならないか?新年度の新入生たちが学校の部活動に気兼ねすることなくミューズコーラス隊など学校外団体の活動を始められる北上市・続けられる北上市になっていただきたい。

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2024年1月28日 (日)

北上市、やっぱり全員加入制継続していた!教育長も騙されている?それとも…

先日、「岩手県中学生スポーツ・文化活動セミナー」を聴講してきた。シンポジウムのパネリスト、北上市ミューズコーラス隊の千田優子副会長の発表は聞き捨てならない内容のオンパレードであった。
◯練習日は週一回でやってきたが、令和4年度から飯豊中・上野中の校外活動部に認めてもらうために週3回にした。
◯飯豊中・上野中以外の隊員所属校は校外活動部すら無く、学校の部活と掛け持ちが続いている。
◯中学生隊員22名の半数が2年生であり彼女たちが卒隊した後、激減するかもしれない…
千田副会長ご自身は近年の部活動ガイドラインの変遷で校外活動部もろとも全員加入制が御法度になっていることなどはご存じでなかったらしいが、北上市内の各中学校が全員加入制を維持したままごまかし続けていることは間違いなかろう。ちなみに、令和4年12月の北上市議会では次のような質疑が交わされている。教育長も欺かれているのか、それとも教育長もごまかしに加担しているのか、どっちなんだろう。

北上市  令和 4年度 12月 通常会議(第281回)  12月08日

(平野市議)
中学校の部活動は、来年度からの地域移行に向けた議論が進められていますが、同時に部活動の在り方そのもののあるべき姿が問われています。子供たちの権利、多様性を尊重する議論の中で、それまでの加入義務が見直され、2020年3月に改定された北上市における部活動の在り方に関する方針には、「学校は、部活動への参加を推奨する。ただし、参加を義務づけたり、活動を強制したりしないよう留意する」とありますが、実際の運用について疑問視する声もあります。実態はどうなっているでしょうか。

(教育長)
市内中学校では部活動への参加を推奨しつつ、義務づけたり、活動を制限したりしておらず、各学校の方針にのっとった部活動が実施されております。

教育長先生、あなたも校長たちに騙されているのだと思いたいが、教育長先生自身が「校外活動部が有れば」「入部はさせても学校外の活動を優先させていれば」部活動ガイドライン・県方針・市方針には抵触しないとお考えなのだろうか。
ちなみに平成30年末の文化部ガイドライン、令和元年の改定版岩手県部活動方針、そして北上市部活動方針でさえ令和2年3月には「参加を義務付けたり、活動を強制したりしないよう留意すること」とされている。教育長、お読み間違えだったのだとは思料するが「活動を制限したりしておらず」ではガイドラインで示された活動日数や活動時間の制限を北上市は無制限にしているかのようではなイカ!このまま議事録に載っていると「北上市の部活動は日数・時間の制限が無い」と誤解されますよ!

セミナーでも話題になったが、部活動の地域移行=地域部活動化には「受け皿になる団体が無い」のだという。ハッキリ言おう、中学生を部活動に囲い込んだままでは受け皿になるスポーツ団体・文化活動団体は成り立たないし、立ち上げる機運すら生まれない。同じくシンポジウムのパネリストである藤原修県バスケット協会専務理事によると、ここ数年で中学生年代の街クラブが県内で男女各22チームを数えるまでに激増しているのだという。部活動に中学生を囲い込まれたままでは、これほど増えることはなかっただろう。部活動引退後に入団してくる3年生も多い模様だが、それだけではあるまい。一関市にも男女各1チーム設立されているが、その影響で市中心部の生徒数が多い中学校でバスケ部が存亡の危機に陥っているとも耳にしている。地域クラブ活動化は先ずは組成単位を複数校合同化して携わる先生方の負担を減らしつつ、任意入部化の再徹底を図って希望する中学生たちが学校外の活動にシフトできる環境にするべきだ。週3日以上活動する団体でなければ校外活動部の入部条件や校外活動部未設置校での入部免除条件にしないなどというみみっちいヤリカタで各校単位での部活動を死守しようとするのは悪手だ。

生徒数が少ない学校では全員に入部させないと部活動そのものが成り立たないから学校外の活動をしている生徒にも入部させつつ学校外の活動を優先させていることで「自主的自発的部活動」にしていると逃げ口上を繰り返す学校も北上市に限らず少なくないのだろうが、クラブチーム等の大会よりも部活の闇練習を優先させる外部コーチや父母会ボスママもおられると耳にする。部活動の複数校合同組成は学校間移動の問題が有るので困難だと再三繰り返していた某市の元教育長先生がおられたが、厭々渋々入部させられても結局単独チームでは大会に出られず、連合チームの練習で週末だけでなく平日の夜にまで自家用車送迎を回避できなくなっているではないか。とっとと複数校合同組成に舵を切り、望まない生徒にまで部活入部を強いる「闇運用」はおやめになるべきだ、自治体の部活動の在り方に関する方針は「義務付けたり強制したりしない」なんだから。

部活動が中学生たち個々人のやりたいことを阻害する存在では本末転倒だ。多くの中学校がNHK学校音楽コンクールや全国合唱コンクールに参加する岩手県だが音楽部を常設している中学校は少ない。おそらく数校程度だろう。大半の参加校は運動部引退後の3年生を主体にした臨時の特設合唱部だ。練習時間的にもどうなのだろう?3年生の多くは特設合唱部の練習だけだろうが、学校によっては再本番の吹コンを前にした吹部の生徒もいるみたいだし、1~2年生は合唱練習が終わったら父母会スポ少の練習が待っていて、中には引き続く闇練習の会場に足早に向かう生徒(というか親がクルマで連れていく…)や同じ競技の社会人サークルの練習にそのまま居残る生徒(外部コーチが指導している社会人チームが父母会スポ少終了後に練習するケース:協会練習と呼称されている)までがいる。どう考えてもガイドラインを逸脱しているだろう、闇部活まであればそもそも違反だが。運動部だった生徒を含めて多くの生徒に合唱のコンクールに参加させれば文武両道にもなるというお考えは分からないではないし、参加することに意義がある論に反意も無いけれど、勝負させてあげたいとも思う。あれもこれも半強制的にやらせるのではなく、中学生本人の選択でスポーツなりブラスなりコーラスなり何かに打ち込ませるほうが現実的なのではないか、何もしないことも含めて。

北上市内全ての市立中学校が任意入部制に転換すればミューズコーラス隊に生徒たちは集まってくるものと思う。そして、地域クラブ活動の受け皿として教育委員会や学校側から請われていくものと思う。

今回の「岩手県中学生スポーツ・文化活動セミナー」 は期せずして北上市教委及び北上市内各中学校への告発となった。教育長先生をはじめとする北上市教育委員会、速やかに是正せざるえまい。県教委が求めてくる前に取り掛かるべきだと思う。学校現場から往復切符で市教委におられる先生方、実態は分かっていたはずだ。新年度の新入生からなどと悠長な対応では絶対ダメ。先ずは現1~2年生の退部を許容するべきだ。

どのみち、新入生が入ってくると連合チームも組みなおしを迫られるものだ。厭々渋々我慢して部活だけでなく父母会スポ少闇部活までやってる生徒は一日も早く解放すべきだ。また、現1~2年生が全員入部したまま新年度を迎えたら新1年生諸君に対して「先輩たちは全員何かの部に入部している、みんなも部活をするんだ!」って絶叫説明するBDK(部活動に積極的な先生方がこう呼ばれている。多くは語るまい。もしかして校長先生たちも…)が必ずいる。それでは、望まない新入生も部活に入部してしまうだろう。そして、実態上全員加入制が続いてしまう。それが繰り返されてしまうのだ。それでは何も変わらない!

本来、部活動は任意入部であるものだし、近年の部活動ガイドラインや岩手県・北上市各々の部活動のあり方の方針によって全員加入制の是正を求められてきていることも認知度が高まってきているだろう。いつまでも「大人の事情」を背景に全員加入制踏襲に理解を求めるのは困難になっていくはずだ。クラブチームやミューズコーラス隊に所属しているかどうかにかかわらず部活入部を任意化して、文字どおり「部活動への参加を義務付けたり活動を強制したりしない北上市」に脱皮して令和6年度を迎えるべきなのである。教育長、校長会長、決断すべきなのはアナタ方だろう、教育長連絡会や中体連・校長会が任意入部化に全面賛成ではないであろうも覗えるが、だからといって校長先生方にいつまでも「分かってんだろうな、全員加入制を緩めるのは空気を読んで、さじ加減でやれ!」では生徒も保護者も先生方も地域のスポーツ文化団体も困惑させるだけなのだ。

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2023年12月 1日 (金)

全員加入制と全員顧問制をやめてみっぺす!…部活動の地域移行 課題は? 担い手不足や高齢化 関係団体が意見交換〈宮城〉

今だって連合チームが多くなっていて土日だけでなく平日の夜までも学区間を往き来して練習だ。

しかも3年生が引退したり新入生が入部してくるたびに連合チームも組見直しになる。

隣接学区どうしならまだよいほうだ。遠隔飛び地連合も珍しくない。

中総体実施全競技+吹部+音部を選択肢として、希望する生徒と先生と部活動指導員を募り、

地区予選ブロック内で適切な人数規模になるようにチームを分割すれば、

全員顧問制も未だ県内中学の半数で頑なに続いている全員加入制もやめられっぺよ!

飛び地連合も回避できるかもしれねぇ。そして実現可能な地域移行後の絵姿も見えてくるんじゃねぇが?

まんず、やってみっぺす!市町村の教育長!校長会長!中体連会長!

今のまんまじゃ、部活動は続かねぇす、部活不登校・部活イジメ不登校は無くならねぇ!先生になる若者もいなぐなっつまうってば!

部活動の地域移行 課題は? 担い手不足や高齢化 関係団体が意見交換〈宮城〉(仙台放送)

#Yahooニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/d9a7b1405ea8cb2dae72318600101c63e811bb59

2023年9月19日 (火)

一関市不登校シンポジウム振り返り、その発言は無いでしょう、小菅教育長…

令和5年7月3日(月)第 17 回一関市総合教育会議 小菅教育長の発言より

無理をして学校に行かなくてもよいという考えの保護者も増えてきており、
さらには病院から登校刺激を与えないようにと話されているケースもある

9月7日の一関市議会一般質問でもほぼ同様の答弁をされているし、9月9日の不登校シンポジウム
での挨拶でも不登校が増えている一因として同趣旨の発言を繰り返された。

発言の一部を切り取られて批判されるのはご本意ではないだろうが、敢えて言わせていただく。

登校を渋る子どもを家から連れ出して学校に連れていくようなことをしては
子どもの心を閉ざさせてしまうだけでなく、自ら命を絶ってしまうことすらあるのだ。
そういう理解が広まっているからこそ、登校を無理強いしなくなっているに違いない。
學校としての初期対応を型通りやろうとしたのに早々と保護者にあきらめられて困ったケースとか
とにかく連れてきてさえくれればなんとかなったはずだと見立てられたケースなど有ったのかもしれないけど、
不登校が増えた一因、不登校が長期化する一因がまるで親の甘い姿勢であるかのような発言はいただけない。

さて、不登校シンポジウムでの講演についても振り返ってみたい。

講演をされた沖田先生は県立南光病院の精神科医長を勤められ、退官後は開業医として独立される傍ら、一関市・平泉町の「心の相談員」を委嘱されている。不登校に悩む親子の相談にも対処されてきたであろうから、その経験を交えつつ不登校についての医療的見地を語られるものと思っていた。医療的見地としては不登校の背景に発達障害だけでなく愛着障害も有ることを時間をかけて語られた。ただ、沖田先生が強調しておられたのは、不登校の犯人捜しや原因つぶしに固執せず、子育てを見直す機会としてとらえ、未来志向で子どもとかかわってほしいということだった。また、沖田先生ご自身も登校を無理強いした経験が有るらしく悔やんでおられるとのことだった。時間配分としては愛着障害のボリュームが大きくて、ややもすると不登校は子育ての失敗によるものだと受け止めらてしまいそうな講演だったし、シンポジウム冒頭の教育長挨拶がアレでは、なおさらそう思われてしまったかもしれない。教育長はともかく、沖田先生のメッセージは「未来志向」だ。誤解せずに受け止めていただきたい。

シンポジウムの後半は藤沢中校長、適応指導支援員、教育相談員と沖田先生を交えたパネルディスカッション。登校できない・教室に入れない子どもたちとの経験談といったところか。登校復帰や教室復帰を急がない・急がせないスタンスで取り組まれていることには好感を持ったし、別室登校で教室の授業をリアルタイムで視聴するなど新しい試みも紹介していただいた。

ただ、いずれにせよ、別室登校や教育支援センター(旧称適応指導教室)を利用することもなく、家庭で過ごしている児童生徒たちの学びをどうしていくのかという問題は依然として残っているし、登校刺激ありきの不登校初期対応には異論アリだ。不登校親の会や民間フリースペース等を含めた保護者への情報提供を総務省が文科省に求めたというニュースもあったばかりだ。小菅教育長先生は私が関わりを持っている親の会やフリースクール・フリースペースはお気に召さないこととは思う。アイツが出入りしているところの情報は提供させん!というなら、喜んで関わりを絶ちますぜ、小菅教育長先生…

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2023年9月 7日 (木)

一関市議会で教員不配置と不登校について質疑されたけど…

今日から始まった一関市議会一般質問、当市における「#先生が足りない」と「不登校」に関する通告をしていた市議お2人の質疑を拝聴してきた。
現在、学級担任をしている講師は小学校23人、中学校10人、計33人。うち10人が産育休代替で、残り23人は定数内配置。この23人を含めて教員定数で配置されている講師が小学校に35人、中学校に22人、計57人…質問した市議は年度途中に担任をしていた講師が退職して担任が交代するのはどういうことなのかとも尋ねられ、産休や育休で休んでいた教員が復帰すれば講師は退職して交代するものだと答弁されていた。年度途中に担任が替わることもキニナルのだろうけど、より問題にして欲しかったのは教員定数の一部が講師であることだ。県教委が教員人事配置のなかで一定割合を講師であてがってきている「県教委マター」なことではあるけど、それで講師登録者リストは底を付いてしまい産育休や長期病休・年度途中退職の代替要員がいなくなってるってことを引きだして欲しかった。市教委と各校校長先生とで探し回ってなお見つからず、結局、欠員のまま年度末を迎えてしまうのだろう。
不登校を質問された市議。「不登校が始まったときに保護者が相談できるツールを児童生徒の一人一台端末で提供できないか、他自治体で先例が有る。」~あくまでも対面でやっていきたい…という教育長先生、話が噛み合わない、提案として受け止めてはいたみたいだけど。総務省に突かれて文科省が7月末に発出した事務連絡「不登校児童生徒の支援に係る情報提供について」をどのように具現化するかにかかってくる問題。先ずはホームページや紙媒体で提供すべき情報であるし、それを市議が紹介したように一人一台端末からアクセスできるようにするのは有効な手法だろうと思う。
「不登校の児童生徒は190人もいるのに別室登校の児童生徒は60人しかいない。残りの130人にはどうしているのか?」~全く登校しなくなっているのは小学生7人、中学生44人であり、登校して別室では無く教室で過ごす児童生徒も多い…という教育長先生だったけど、問題にしたいのは「別室」に誰か先生が付いてるのか?(そもそも #先生が足りない はず…)そして、全く登校しなくなってる51人には何かケアできているのか?教育支援センター(旧称:適応指導教室)たんぽぽ広場に来てるのは2箇所合わせても10人弱なんだべ?それを差し引いても40人強!彼らは?である。おそらく、学校や保護者からの度重なる「登校刺激」で心を閉ざしてしまっているのだと思う。彼らをどうするつもりなのでありますか?教育長先生!
一般質問はあと2日間有るが、関係する質問を通告している議員はいない。教育民生常任委員会でこれらの問題を追及していただきたいものである。開催されるのであれば傍聴させていただきたい。
さて、明後日、今週末の土曜日には市教委が主催する「一関市不登校シンポジウム」がある。教育長が答弁の中でこのシンポジウムに全く触れなかったのにも違和感を覚えた。基調講演は「こころの相談員」をしているドクターだが、シンポジストは藤沢中の校長・タンポポ広場の適応支援員・教育研究所の相談員だ。学校に戻ろう・戻そうシンポジウムになりそうな気がしてならないが、せめて、こころの相談員ドクターには児童生徒たちとその家族が前を向いて歩み出せるようなお話をしていただけたらと願わずにはいられない。ちなみに会場は川崎市民センターホール、時間は朝9時~11時30分である。市内一円から集まってもらうには厳しい時間帯だとは思うが、現在進行形でお子さんが不登校だという保護者の皆さんで会場が埋まれば、適応支援員さんや教育相談員さんも語ることが変わってくるかもしれない。

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2023年8月31日 (木)

校外活動部が有るのは全員加入制の証左だ!

おめでたいニュースではあるし、近年まで「部活動全員加入制のメッカ」であった岩手県で学校に音部が無い中学生たちが部活動に縛られることなく学校の垣根を越えて集まって歌声を合わせていることは好ましいことだ、だが…

合唱心一つ、全国最高賞 北上ミューズコーラス隊の中学生 | 岩手日報 IWATE NIPPO (iwate-np.co.jp)

記事にはこのようなくだりが有る。「出場メンバーは市内の6中学校から集い、上野、飯豊は校外活動部として認められている…」

「出場メンバーは市内の6中学校から集い…」ココまでは良いのだ。部活に邪魔されずに参加できているということだろうから。問題は次のくだり「上野、飯豊は校外活動部として認められている…」少なくとも上野と飯豊は今年度も生徒全員に部活を強制し続けているっていうことですよ、コレ。昨年、北上市議会で教育長は部活を強制している中学は無いと答弁していたのだが、やはり大ウソだったということになる。生徒数が少ないわけではない2校でさえ、この対応。おそらく2校だけではないだろう。
上野・飯豊以外の4校も全員加入制が続いていて、かつ、校外活動部が無く、ミューズコーラス隊員でも一般的な部に入部させられているのだったりして…(R6.1.23追記)

岩手県内他市町村でも、校外活動部を作れば…校外活動をしている生徒の入部免除さえすれば…一般的な部活に入部させても校外活動を優先させれば…等で「部活入部を強いない」となっているはずの県や市町村の方針に合致したことになると解釈して対応している中学が少なからず有る模様であり、万が一、北上市教委自身がそれらの解釈でOKだ、その状況であれば強制では無い、というスタンスなら尚更問題だろう。

岩手県は知事選・県議選の真っ最中である。知事候補はお二人とも「全員加入制のメッカ」であった期間を問題視されており、市町村教委や中学校の実運用が不徹底である実態を知れば総合教育会議などで動いてくださるだろう。また、この問題を県議会で質問していただいていた現職県議も少なくは無い。選挙で全体の顔触れは変化するだろうが、部活動に関しては「地域移行」だけでなく「任意入部化の不徹底」についても引き続き、質疑されることを期待したい。比較的大きな自治体である北上市でこの始末なのだ。ほとんどの自治体は北上市よりも人口が少なく、中学生はなおさら少ない。数十年来の全員加入制を事実上踏襲しなければ学校ごとの部活動は維持できないとばかりに、表向きは市町村版部活動方針は県方針に追随しておきながら生徒を総動員する実運用を意図的に看過している、そんなマチが多いのではないか?岩手県…

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2023年7月31日 (月)

不登校への対処は「本人の休養」と「保護者への情報提供」から

先週、総務省から指摘を受けた文科省がフリースクールや通信制高校などの不登校支援に関する情報を保護者に分かりやすく情報提供するように自治体教委に求めると報道されていた。教育新聞会員限定記事だがFacebookを介すると読めるみたいなので…

不登校支援「分かりやすい情報提供を」永岡文科相

そもそもどういう指摘を受けたのか?そちらは日本教育新聞の記事が分かりやすかったので、そのリンクを。ちなみにこの記事は一般公開…

「登校だけ目標としない」不登校児童・生徒の保護者の6割知らず

一関市だけでなく奥州市・北上市・気仙沼市など複数の「不登校の保護者コミュニティ」で保護者さんたちのお話を聞いているのだが、総務省の指摘どおりな状況を少なからず聞いているところである、積極的にフリースクールや不登校親コミュニティを紹介してくれている学校も有るし、気仙沼市はフリースペースとの連携に舵を切っているので全てのマチ・全ての学校がそうだとまでは言わないが。たまたまだが、北上市のフリースペース「ワラタネスクエア」後藤誠子代表からお誘いを受け、「アクセシブル盛岡」という団体が開催した岩手県知事立候補予定者と福祉関係団体との意見交換会に同席した。その際、両候補に伝えた内容とも相通ずるところがあり、当該部分だけで無く全体をご紹介したい。

①子どもの不登校に伴って、昼食提供や通信教育・フリースペース・フリースクールのために支出増となったり、勤務シフトを減らしたり転職や離職を余儀なくされるなどして収入減となる家庭も有り、他県では経済的な援助を実施している自治体も有るところです。公費助成も検討いただきたいところですが、せめて学校に関わる経済的負担・実働負担を減じていただけるよう対処いただきたく思います。給食費無償化の気運が高まっていますが先ずは給食そのものの停止、PTA・生徒会・体育連盟・文化連盟の費用負担停止、PTAや子ども会の脱退といった選択が可能となるように各学校に運用願いたいものです。

②フリースペース・フリースクールや不登校当事者経験者の親コミュニティへの相談を市町村教委や学校が当事者の保護者さんたちへ勧めないようにしていると感じています。一部の保護者さんたちがインターネットなどで見つけて「藁にも縋る思い」でたどり着かれているのが実態です。不登校の対処は「先ずは親が元気になる」ことからとも言われています。我々は力になりたいとの思いで活動しています。もっと協力させていただけるようにご配慮いただきたいところです。

③部活不登校・部活イジメ不登校となる生徒さんたちは昔からいたはずです。半世紀以上もの間、実態上の県是であった部活動全員加入制が今春までにほとんどの市町村で任意入部化された模様ですが、今春も新入生全員に入部を強制しようとした中学の実例も見聞きしました。なお一層の徹底をお願いいたします。

不登校支援に関する情報が自治体教委や学校から保護者等へはまだまだ十分には提供されていない実態であることは岩手県だけのことではないとはいえ、県内でも2千人もの児童生徒たちが不登校になっていて、多くは路頭に迷った状態のまま学齢期を過ぎてしまうのはあんまりなことだ。県内市町村教育長と各学校の校長先生、文科省の指示がリアルタイムには降りてこないものだろうが、内容は報じられている。市町村判断・学校現場判断でやれることだけでもただちに進めていただきたい。多くの子どもたちが路頭に迷ったまま夏休み明けを迎えさせることのないように。

不登校に関連して部活動についても触れたが、先週末は山形県米沢市で部活熱中症死事案が発生した。週末を挟んで多くの報道が続いている。それらを踏まえ、次回は夏休み中の部活動について論じることにしたい。

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2023年6月29日 (木)

合同部活動で中学生の希望を叶えたい、一関市議会・中総体地区予選を振り返り…

令和5年6月も間もなく終わろうとしている。遅まきながら本年4月から岩手県一関市でも中学校の部活動が任意入部化されてから初の中総体地区大会が開催され、また、一関市議会の一般質問でも部活動の現状が問われた。中総体の様子や市議会一般質問で明らかになった市教委の対応等を踏まえ、論じてみたい。

先ずは市議会の教育長答弁から。
中学生の部活入部割合。中学生は全14校3学年合わせて約2400人おり、運動部に1600人、文化部に500人、300人ほどが未加入だそうだ。任意入部化によって退部した2~3年生はほとんどいないそうだが、先行して昨年度から任意入部化していた一関東中、それ以前からクラブチームの子たちをレバタラ免除していた一関中と花泉中もあり、昨年度でも未加入の生徒が50人程度いた模様。未入部300人のうち250人強は1年生が占めるのだろう。正確には分からないがザックリ1/3が一年生だとして800人、そのうち250人が部活をしない。部活をやりたい子たちは四分の一~三分の一、実ニーズはその程度だったという証左だ。今までどれほどの生徒が「強制」されるまま気が進まない部に入部して苦渋を味わってきたことだろうか。
昔は生徒本人だけだったかもしれないが、父母会・スポ少・闇部活・部活表裏一体型クラブチームの合わせ技で無休日長時間練習化・毎週末遠征の常態化によって経済的負担・実働負担が親にのし掛かっていたであろうことを思うと、ここ10年~20年は厳しい思いをなさってきたご家庭も多かったのではないかと思われる。就学支援家庭が多くなってきた時期とも重なっているのではないか?弊害は小さくなかったであろう。
3年生に気兼ねして退部を申し出られなかった2年生諸君が少なからずおられることと思う。新チームになってからでは退部しずらいだろうし、連合チームが構成されてしまってからでは影響が大きくなるはずだ。地区大会で敗退したなら今、県大会に進むのならその結果を待ってだろうが、最後まで続けたくない気持ちがあるなら、とにかく3年生の引退を機に退部することをオススメしたい。

中総体の一関地方地区大会について。あまりにも参加チームが少ない競技がいくつか有る。柔道は男子が磐井中と千厩中の一騎打ち、女子は千厩中のエントリー紹介のみ、個人戦には両校のほかに花泉中の男子生徒が一人エントリーしていたが、一人しかエントリーしなかった階級も多く、実戦が有った階級も2人だけの一騎打ちだった。剣道は男子が7校、女子が団体3校のほか3校から個人戦のみに参戦した女子生徒がいたのだが、室根中女子は3人だけで団体戦に挑んでいて可哀想に見えた。体操も男子は磐井中のみ、女子は磐井と東山の2校、大会規模としてどうなのか?そしてソフトは8校参加家とは言え、花泉だけが単独チームで、千厩・東山・藤沢、川崎・附属、大東・桜町の3連合チームとなっていて、4チームから3チームを選抜する大会になっていた。これら4競技は隣接する胆江地区や気仙地区と予選ブロックを統合すべきだろう。ちなみに胆江地区には3校にしかソフト部は無く、しかも3校で連合チームを組まないと9人以上にならない、つまり1チームだけで自動的に県大会にコマを進めているという。もし予選ブロックを統合できれば「戦わずして県大会」を回避するだけでなく、東山・前沢、大東・江刺のような連合の組み方も有り得て、飛び地連合も回避できるかもしれない。連合チームについては別の提案もしたい。詳しくは後述する。

話を市議会の教育長答弁に戻したい。合同部活動の推進について議員から問われた教育長、いくつかの理由を挙げてなお検討が必要だという御答弁だったが、最大の懸念事項は学校間移動手段とその提供経費だろう。たしかに合同部活動を先行的に実施している自治体の中に生徒たちの学校間移動のためにバスを運行している自治体も有るし、今まで学区校で練習できていた生徒たちに遠くまで行けというのは心苦しくてオカネが有るならバスを提供したいのかもしれない。だが、連合チームで大会に出ることが珍しくなくなっていて、通年では無い(連合チームの合同練習は期間限定的だったとは言っても新人大会・中総体だけでなく大会は数多有る、部活のチームなのにクラブチームを名乗ってそのスジの大会に出ることは昔から有っただろう、なんだかんだ言ったって通年的だったんじゃないのか。)としても長期間にわたって合同練習に通わせていたはずである、週末だけで無く平日の夜間までも。移動手段は「親送迎」であったはずだ。それに、父母会スポ少の夕夜間練習ともなれば、学区校での練習であっても「親当番」とともに「親送迎」だ。また連合チームの練習で無くとも、学校以外の体育館やグラウンドで練習する場合などはなおさら、闇練習や部活一体型クラブチームの練習ならなおさら、部活であれ父母会スポ少であれ闇部活であれ部活表裏一体型クラブチームであれ練習試合でも数多の大会でも「親送迎」が一般的になっている。ハッキリ言って、バスなんか用意されてもほとんど利用されないんじゃ無いかとさえ思われてしまう。親の願いは子どもが希望する競技や文化活動の部活をすることである。移動手段の提供が無いまま合同部活動をスタートさせても親の負担はほとんど変わらないのではないか。自家用車を持たない家庭や親の職業事情などて「親送迎」ができない生徒はどうするのだ?という反論もあるだろうが、今まで部活入部を強制し続けながら各学校の設置部を絞り込み本人が希望しない部しかなくても入部させ、結果として厳しい事情の家庭にまで送迎などの実働負担を強いてきたのはアナタとアナタの諸先輩方ではありませんか、小菅教育長殿!どちらが酷なことだか、今年の新入生の入部行動を見ればお分かりにならないかい?そして中総体予選ブロックの統合問題を中体連及び近隣自治体教委に提言して胆江2自治体・気仙3自治体とフレキシブルな合同部活動を実現いただきたい。練習拠点を奥州市江刺地区東部に持って来れれば江刺・住田・大東・東山のような合同部活動にできる競技もありそうだし、率いたいであろう某クラブチームも存じ上げている。再三申し上げてきているが、合同部活動にした方が競技団体が参画しやすい側面も有りそうなのである、このクラブチームに限らず。部分的に導入されている部活動指導員制度も合同化部活動によって少ない人員でより多くの生徒に恩恵が得られるだけでなく、より多くの先生方を部活指導から解放できるはずだ。踏み切っていただいた任意入部化は国・県の外圧に屈した苦渋の御決断で有ったと思うし、任意入部化したことによって激減していくであろう部活の参加率に「だから強制のままにしたかったのだ、私はもう知らん!」というのがご本心だろうが、それを少しでも食い止めたいとお思いならば、いつまでも連合チームに頼っていないで合同部活動に舵を切り、学区校に設置部が有ろうが無かろうが、希望する競技・文化活動の部に入部できるようにするしかない。ご決断いただきたいものである。

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2023年6月12日 (月)

一関市議会で質問される部活動や不登校、小菅教育長先生の答弁や如何に!

今週、岩手県一関市議会の6月定例会議が始まる。一般質問では部活動や不登校を取り上げる市議が複数名おられる。公表された質問通告内容をもとに私にとっては「ゼロ回答」同然である教育長答弁を想定しながら今後の課題を提起してみたい。

前後するが一般質問の3日目6月19日(月)に予定されている岩渕典仁市議の通告から。
今回は部活動の地域移行に絞って次の5項目を質問される。

⑴ 「部活動の在り方に関する方針」の更新状況
 平成31年(令和元年)に制定して毎年度リニューアルしてきているし、令和4年度まで日曜日と月曜日に統一してきた部活動休養日を今年度は地域部活動化した部に限って曜日の固定しないこととして地域部活動の指導者へ便宜を図った…お答えはそんなところだろう。
 「リニューアル」してきたと言っても昨年度までは年度数字を置き換えてきただけに等しいし、今年度も「地域部活動になれば休養日の曜日縛りが外れる」ってニンジンぶら下げただけに過ぎまい。県方針が制定時から求めてきていた「クラブチームの子たちの部活免除」、元年度の県方針改定で求めてきた「任意入部制への移行」、どちらも突っぱね続けてきたではないか!ようやく、市方針ではなく「校長先生たちへのお願い」と言う形で今年度に任意入部化させた模様だが、今年度新入生だけなのか?2~3年生の退部も許容したのか?全校統一したのか?おそらく各校バラバラだと思う。問いただしていただきたい。
 ちなみに、地域部活動が始まっていない中学校の近隣で日曜日や月曜日の夜に学校のジャージを着た中学生の姿を見かける。地域部活動が始まった学校が有るので市全体で休養日も練習時間も緩くなったのか?そうではあるまい。元々やっていた「闇部活」なのだろう、「クラブの練習だ」って言い張るのだろうけど。コレを突っ込まれたら、「部活動改革は先生方の働き方改革が主目的なのであり、外部指導者や保護者の皆さんが練習させている部分は目をつぶりたい」という小菅教育長先生のホンネが吐露されるのだろうか?それを言っちゃあ、お終ぇだよ、小菅センセ…

⑵ 中学校における部活動の現状と課題
 市広報アイスタイル6月号で紹介された桜町中学校情報科学部、1年生の新入部員はゼロで2年生7人と3年生13人だけになっているという。全員加入制でないなら新入生の入部が期待できなくなる部がいくつか想定されるが、この部もその範疇だ。桜町中は2~3年生の退部までは許容しなかったのだろう。
 3年ほど前に各校各部員数データを拝見したことが有るが、入部が強制されなくなったら入部者かいなくなって廃部の危機に陥りそうな部がいくつも見られた。「部の選択肢が減ってしまうことを回避するためにも入部の強制を続けたい」と答弁を繰り返してきた小菅教育長である。「国や県の要請で任意入部化したからこんなことになるのだ。部の選択肢は激減して行くに違いないが私は知らない!やりたい部活が無くて部活をしない生徒が増えるだろう。救済策などは検討しない!」とでもおっしゃるのだろうか、見物だ。

⑶ 部活動指導員の現状と課題
 数年来繰り返されている答弁だが、「無償の外部指導者をしていただいている方々に部活動指導員就任を要請してはいるが、固辞される方が多く、増員は難しい。長年、外部指導者をしていただいている方も多く、近い将来に引き継いで指導していただける方がいるのかどうかも懸念される課題になってきている」などのような答弁が想定される。部活動指導員・外部指導者は部活そのものよりも育成会活動・中学生スポ少・部活一体型クラブチームのコーチである。中学生スポ少であれば地域部活動に手を上げる、部活一体型クラブチームなのであれば全員退部させてクラブチームに純化する、そして、それぞれの学区校に拘らずに部員・団員をお集めになることが指導人材不足への対策となり指導体制・組織運営の強化にも繋がることと思われる。
 ちなみにクラブチームが中総体参戦を諦めるのなら「闇部活」の譏りを受けずに思う存分練習できるはずだ。いくつもの全国大会が有るんでしょ、全中に出なくても全国優勝のカップやら旛やら賞状やらを何個も何枚も獲得するんでしょうから、箔付けて強豪高校に送り出せますよ。ということで、地域部活動化やクラブチーム純化を市教委からも働き掛けるべきだと思う。

⑷ 合同チーム、合同部活動の現状と課題
 おそらく、放課後や平日夜間の練習ができないこと、土曜の半日練習や練習試合などで保護者送迎に頼らざる得ないこと、そのために部活を断念する志向が働きかねないことなどを小菅教育長は列挙する。
 昨秋の県新人大会で一関市内中学の連合チームどおしが決勝戦で当たってしまったソフトポールが顕著なのだけど、部活そのものが一校ではチームが作れなくなってきており、今年の任意入部化によって拍車が掛かるだろう。部員がいなくなってしまいそうなほど小所帯な部ばかりになりつつある。部員がゼロになってしまったら休廃部にならざる得ず、その学校の部活選択肢から外れてしまうのだ。連合チームでお茶をにごすのではなく、部活動の複数校合同組成に舵を切るべきタイミングだろう。青森県むつ市は生徒の学校間移動手段まで予算化して合同部活動に舵を切っている。原発交付金など工面できる自主財源が有るからできたことだろうけど、追随していただきたいものだ。移動手段提供が無く、保護者の送迎がネックになって部活を断念する生徒が顕在化する懸念は有る。だが、これまでの連合チームの練習でさえ経済的負担・送迎を含めた親の実働負担で苦しんできた生徒や保護者がいたはず。そして今まで全員加入制であったために「断念」が許されなかったのである。ほんとうに可哀想なのはどちらだろうか?それに、今でさえ、連合チームの練習や闇部活のために学区外に出ている実態は有って、親送迎に頼っているはずだ。平日の夜間練習なら学区校であっても多くの親が送迎している。合同部活動になってもほとんどの家庭は協力するのではないか?

⑸ 学校部活動の地域連携や地域部活動への移行の現状と課題
 部活動を委ねるような団体が地域にほとんど無いので地域部活動化する部は今後も然程は増やせないという答弁を繰り返されるだろう。くりかえしになるが、中学生スポ少が地域部活動に手を上げ、部活一体型クラブチームは全員退部させてクラブチームに純化、それぞれ学区校に拘らずに部員・団員をお集めになることに尽きるだろう。市教委から働き掛けるべきタイミングだと思う。
 また、ソフトボール・吹奏楽部・音楽部は各々の協会や連盟に複数の中学生チームを旗揚げしてもらい、希望する生徒たちをお委ねになってはいかがか。今まで学区校に部が無いために意欲や興味があっても諦めさせられたまま中学生活を終えてしまった若者たちが少なくはないと思われる。先述のとおりソフトボールの休廃部は続出してしまいそうだし、一関地域はもともと吹奏楽部が無い学校(厳美・萩荘・舞川・一関東)が半数を占めているし他地域の川崎・東山・室根・藤沢は維持するのが厳しい、常設の音楽部も磐井中はともかく桜町中は厳しく他の中学校には存在しない。一関中の合唱チームはほぼ通年活動しているとは言え全員掛け持ちの「特設合唱部」なのだ。他にも夏場の全日本合唱コンクールやNHK学校音楽コンクールに参加している中学はあるが臨時特設の全員掛持型特設合唱部だし、もともと特設しない学校、特設しなくなった学校も複数ある。合唱連盟や中文連から特設合唱部方式で参加校を維持・拡大するように要請されているのかもしれないが、素人目(耳か…)には見劣り感がある。
 いすれにせよ、もともと中学生たちが多数所属していたスポ少や道場から「部活として認めて欲しい」的な要望が来るのを待つのではなく、市教委が部活動の複数校合同化に舵をお切りになって、当該部が無い学校の生徒にも入部を容認しながら、再編成すべきだろう。先行事例を見聞きする限りでは、そのことが新たな指導人材を呼び込むことにも繋がるとも思量される。

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